淡々としたミステリー
全人類生まれたときは全て女、のちに出産を経験した一部が男性化する
性転換する特異な世界を舞台に殺人が起きる
4人に1人しか男性がいないこの世界で、男性が女性をレイプ未遂で殺人した
珍しい事件で亡くなったのは船津遥の姉西野優子だった女性から性転換が起こり男性化するという特殊な世界が舞台なのに、殺人のミステリーもからみ謎解き小説として面白い。
更に読み深めると、男女不平等もさりげなく訴えられていて納得する
全人類女性から始まる世界だと、一部の男性は生殖機能ゆえに持てはやされる
しかし、社会の重要なポストは女性が握る
その中でBGと呼ばれる、知能身体全て常人を上回る才能を持つ男が存在する
しかし、そのBGにも悲しい性が待っていた
殺人の軸となる男女不平等に男性が主となるから、淡々と進行する展開が逆に作品の重みと面白さに繋がる
けっこう楽しめる
人物描写
生まれた時はみんなが女性、優れた者のみが性転換により男性となって、社会的に優遇されるという不思議な世界でのお話。都市伝説となっている謎の人種(?)、BG。
平凡な主人公と、美しく優れた姉との対比。
と、どことなく恩田陸さんを髣髴とさせる特殊な状況下、謎の多い書き出しで興味を持って読み出せます。
ただ、、、設定の説明、帳尻合わせに必死で話がついて行けていないか。
大筋はともかくとしても、登場人物のキャラが薄く、学生、女性の心理を考慮せず適当に書いているといったところがいくつもあります。
こんな女子高生いるの?といった突飛な設定なわけではなく、
むしろ設定自体をしていない感じ。
また、ミステリーであるからには、
事件を起こすのは当然ですが、必要性が理解できないものもあり、
その一つ一つが物語に与えた影響を
きちんと書ききれていない感じがします。
月の扉、水の迷宮、では
登場人物の多さ故、一人ひとりのキャラの重さが少なく目立たなかった欠点が浮き彫りになった感じ。
設定は大胆で面白かったので是非一人称の文を磨いて欲しい。
次回作に期待!です。