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配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)

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配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)の商品レビュー

5.0 本屋の謎は本屋さんが解く!!
◆「パンダは囁く」

  寝たきりになってしまった近所のおじいさんに頼まれ、
  本を探しにきた高校生の西岡君。

  しかし、彼がおじいさんから聞いてきた内容は、
  「あのじゅうさにーち」「いいよんさんわん」「ああさぶろうに」
  そして「出版社はパンダ」という意味不明のものだった……。


  本屋ならではの暗号ミステリ。
  この真相を知ってからは、しぜんと本の「××」に注目するようになりましたw



◆「配達あかずきん」

  成風堂が美容院に配達した雑誌のなかに、
  美容院の客の盗撮写真が入れられた事件。


  配達という本屋の日常業務を利用して仕掛けられた犯人の悪意。
  それが、書店員らしい自然な善意によって露呈するという本書を象徴する一編です。
4.0 本屋さんが舞台のミステリィ
主人公は、その本屋さん・成風堂書店に勤める杏子さんと、アルバイト店員の多絵ちゃん。
本屋さんで起こるちょっとした事件を、この二人が解決するのですが、この女の子コンビの
息がピッタリ合っていて、読んでいてとっても面白いかったです。
特に、多絵ちゃんは、勘が鋭くズバリと謎を解く反面、プレゼント包装をたくさんダメにして
しまうくらい、とても要領が悪いところがあって、そんな愛嬌のあるところも、「良し!」です。

それと、本屋さんという、出かければ必ず立ち寄る身近な場所が、舞台になっているのが良い
です。
本屋さんには意外な謎が隠れていていると思うと、いつも立ち寄る本屋さんも、違った視線で
見ることができるので楽しいし、本の中で明かされている本屋さんの仕事内容という裏舞台を
知ることができるのも面白いです。

さて、この本は短編集では、
 
 ・パンダは囁く
 ・標野にて 君が袖振る
 ・配達あかずきん
 ・六冊目のメッセージ
 ・ディスプレイ・リプレイ 
 
と、5つの物語が語られます。
私の一番のお気に入りは、「六冊目のメッセージ」。
入院中に差し入れられた5冊の本にまつわる話で、チョイスされた本の絶妙さが伝わってくる
ような話のやり取りと、本に対する人それぞれの思いを垣間見ることができて、本好きとして
はたまらないお話になっています。
それから、タイトルになっている6冊目の本が、素敵な意味を持っていて、読んだ後「素敵!
く〜。うらやましいっ!」って思うのと同時に、ロマンスが始まる予感にドキドキしました。
人に勧めする本や贈る本って、自分の趣味もあるし、もちろん贈る相手の趣味もあるので、
とっても難しいと思うのですが、この本『配達あかずきん』は、本屋さんが好きで、さらに
ミステリィが好きな人には、絶対にハズレなしのオススメだと思います。
4.0 本にまつわるミステリー
本屋の店員さんってこんな苦労があるんだ、とか、
こんなところに気を配ってるんだ、ということが
よく分かりました。
ミステリーとしても、本に絡んだ謎がたくさん
出てきて、面白く読めました。殺人はないので、
読後感は爽やかです。
4.0 本屋好きにおすすめ
古本屋探偵は、アメリカのジョン・ダニングによる「古本屋探偵クリフ」シリーズ、日本では紀田順一郎による「古本屋探偵の事件簿」がありますが、新刊本屋探偵がここに登場しました。本屋に行くと、1時間以内では出てこられないという本屋好きにはたまらないミステリーです。

本屋の正社員杏子さんが事件にかかわり、バイトの大学生多絵ちゃんが推理力を発揮するというパターンで、本当の犯罪もあれば、日常のミステリーもある短編集。個人的には「六冊目のメッセージ」が好きです。

ただ、残念なことに、杏子さんも多絵ちゃんも、人物がくわしく描かれていません。続編は未読なのでそちらにあるのかもしれませんが、少なくともこの本にはありません。
4.0 本屋の好きな人へ。
どこにでも事件は転がっているのね〜、
というのが単純な感想です。
本屋の日常を描いていて、身近な感じで入り込みやすいのです。

語りをしている社員の杏子がワトソン役、アルバイトの多絵が探偵役という設定が良いです。
二人とも、決して多くを語るわけではないのですが、要所をついていて過不足ない感じ。
重くなく、といっても軽すぎず心地よい感じのストーリー展開でした。
本を扱った話しというと、
どうしても北村薫さんの「空飛ぶ馬」を連想してしまったのですが、
あちらはかなり本好きの女子大生が主人公で、マニアックな感じです。
本書の主役はさほど本に詳しい訳ではないので、もてる限りの知識をフル活動させる点に、
親しみを感じました。
私が印象に残ったのはラストの「ディスプレイ・リプレイ」です。
作家と読者に共通する、作品への深い愛情が伝わってきて、
少しウルッときました。

マイナスポイントを指摘すると、
登場人物がみないい人ばかりの所でしょうか。
未然に事件が解決してしまうので、悪い人も
”ちょっと悪い人”止まりになってしまって、
締まらなかったかなと思いました。

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