商品の情報
シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11)

シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11)

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11)の商品レビュー

4.0 ストーリーは、クイーン作品にしては面白い。
本書はクイーン父子が山火事に巻き込まれた中で起きた殺人を、
火の手が迫り救出が絶望的な状況の中、犯人を追い込むという
極限状況のスリルとサスペンスが存分に堪能でき、クイーン作品
にしては珍しく読み物として面白い作品である。

しかし本書について、横溝正史は『探偵小説50年』(講談社)の
中で次のように記している。
「これは題に国の名を入れたエラリー・クイーンの諸作のなかで
は、いちばんつまらないものだが、それにしてもあまりにもつまら
ないのに驚いた。」
確かにこの作品は、いわゆる本格推理作品としての評価項目(ト
リックの独自性、謎解きの論理、驚愕度、等々)において、一定
水準をクリアしておらず、横溝の記載は半面においては正しい。

しかし「推理作品」としては水準以下であっても、小説として、つ
まり読み物としては面白いという作品は数多く、私はそういった
作品については、読み物としての面白さ、魅力を評価することに
している。
例えば『Xの悲劇』ハヤカワミステリ文庫版の新保博久の解説の
中で横溝正史の『八つ墓村』がB級作品と評されており、本格推
理としては実際そのとおりだと思うが、それでも私はストーリーの
面白さを評価して「★5つ」としている。したがって、本書の「★4
つ」はそういう意味での評価である。

それにしても横溝の上述の評価はクイーンに対して手厳しすぎる
ように感じるが、あるいは『オランダ靴の謎』以来クイーンをひいき
にしてきたという横溝だからこそ、本格物の傑作を期待した結果、
期待はずれであったという感想だったのかも知れない。
3.0 ハデな舞台設定な割には地味な作品
クィーン父子が山火事のため山頂の山小屋に逃げ込むと、そこには題名の「シャム双子」を初めとする奇妙な人達が。そこで殺人事件が起きる。山火事の勢いから数日のうちに全員焼死する運命という状況の中で、何故犯人は殺人を犯す必要があったのか ? 状況設定と言い、「シャム双子」の登場と言い国名シリーズにおける異色作。

これだけの舞台設定を用意しながら事件は至って地味だ。普通、ミステリに双子を登場させる場合は読者を迷わすだけで、双子の一人(あるいは両方)が犯人になることはないというのが定番。しかし、本作では「シャム双子」ということで、もし一方が犯人だった場合、裁きはどうなるかという興味がある。

しかし、上記の期待は空振りに終わり、ダイイング・メッセージのカードに関するクィーンの推理もいつもの冴えが見られず、誤謬を繰り返すばかり。真相が比較的早い段階で、関係者の口から漏れるのも、ヴァン・ダインの「グリーン家」を思わせて、新鮮味がない。

最後の1頁で奇跡が起こるのだが、まあこれは致し方ないところか。日本での人気が不思議な程、地味な作品。
4.0 事件は良かった
この辺りの時代のクイーンは最高に読み応えが遭って好きです。今回は、シャム兄弟を始めとした癖のある面子、山火事に囲まれた別荘といい、舞台装置がすこぶる本格のムードを出してて良かったです。事件もいい。トランプのダイイングメッセもエラリイが論理的に解釈してて、とても心地いいです。これですよね、このロジカルに説明されるトリックの解釈が溜まりませねっ!

嫌だったのが、他の作品でもシバイバ感じますけど、エラリイの態度かな。とくに親父との会話が癇に障る。なんか実の父親に向かっての言葉とは思えない。偉そうで「やめたまえ」とか言ってる日にゃ、お前は何様だ〜〜?って思っちゃいます。頭いいのは分かるけど、もうちょい謙虚な姿勢も持って欲しいですね。人様の家で、親父が警視だからってそれに便乗して偉そうに住民に接してるし、見下したような笑いを漏らすし、なんか態度がいやです。この父子構成をそのまま真似てる法月のも大嫌いです。
5.0 「世界が5分後に滅るとしても、推理を続けてやる」
迫り来る山火事の脅威・死の恐怖の中で、(犯人自身も含め?)登場人物の殆どが、殺人事件なんてどうでも良くなっているのに、懸命に(性懲りも無く?)推理を続けるエラリー。「世界が5分後に滅びるとしても、謎を追い続ける」と言う、決意表明と見た。

ただ、やはり山火事は気になるのか、推理は難航。そのせいで、(余り反省している様子もないが)出さなくて良い犠牲者を出してしまう。この辺のカッコ悪さが、また味わいになっている。

「マニア向きの、変化球的作品」という評価が多いと聞くが、全然そんなことは無いと思う。
5.0 優れたプロット、発想卓抜
クイーンの中でも異色の作品。山火事に追われながら、異色の登場人物が次々と現れる。国名シリーズで最もストーリーを綿密に積み上げた上で書かれた作品だと思う。シャム双子に対する法的解釈もなかなか感心させられる。いろいろ感心してしまう作品です。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 つばさイズム(仮)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,300  近日発売 予約可
2位 O型自分の説明書
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  通常24時間以内に発送
3位 ニュー・リッチの王国 (Kobunsha Paperbacks 124)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,000  通常3~5週間以内に発送
4位 サクっと遊べる KORG DS-10 KORG DS-10公式ガイド
おすすめ度: 価格: ¥ 1,523  通常3~5週間以内に発送
5位 フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
おすすめ度: 価格: ¥ 1,155  通常24時間以内に発送
6位 容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
おすすめ度: 価格: ¥ 660  通常24時間以内に発送
7位 ペルソナ4 公式パーフェクトガイド
おすすめ度: 価格: ¥ 1,785  近日発売 予約可
8位 チェンジ・ザ・ゲーム
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  通常4~6週間以内に発送
9位 おうちヨガ SHIHO meets YOGA
おすすめ度: 価格: ¥ 2,100  通常24時間以内に発送
10位 サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  通常24時間以内に発送
こちらもおすすめです
アメリカ銃の謎 (創元推理文庫 104-10)
おすすめ度: 3.0
価格: ¥ 735
通常3~4日以内に発送
スペイン岬の謎 (創元推理文庫 104-13)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 756
通常24時間以内に発送
チャイナ橙の謎 (創元推理文庫 104-12)
おすすめ度: 3.0
価格: ¥ 693
通常24時間以内に発送
ニッポン樫鳥の謎 (創元推理文庫 104-14)
おすすめ度: 3.5
価格: ¥ 609
通常24時間以内に発送
フランス白粉の謎 (創元推理文庫 104-6)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 756
通常24時間以内に発送