ちょっとの時間があったなら。でも気をつけて。
私などがこんなことを言うのもなんですが、エラリー・クイーンってものすごくセンスのいい人ですねえ。ミステリの創作だけでなく、ミステリを見る目もすばらしいものを持っていたということは(ミステリ雑誌の編集を手がけていたのですから当たり前といえば当たり前なんですが)、その編纂したアンソロジーを読めばよくわかるでしょう。そのクイーンが選んだミニ・ミステリ67編を収録した傑作選。序文でクイーンが言葉遊びでしつこいくらい繰り返しているように、ちょっとした時間があれば楽々1編読んでしまいますが、ここで注意。さすがはクイーンの目に適ったもの、粒揃いでおもしろいものばかり、途中で飽きるということがないので、わずかな時間を見つけて1編読んでみたところ、ついつい夢中になって次も次も、とうとう時間を忘れて読書に耽るということになりかねないので気をつけてください。
気に入らないことを1つ。原本は70編が収録されているそうですが、その中の3編はすでに同じ出版社のほかの文庫本に収録されているので割愛されたとのこと。本書以外でも、和訳出版される短編集やアンソロジーにはよくあることなんですが、これって問題だと思いませんか?
ミニ!ミステリ
ショートショートではなくミニミステリ!
これがクイーンのスタンスですミステリのショートショートはページを埋めるためだけに収録されたような
つまらない作品が多いのですが
これはクイーンブランド粒が揃っています
手軽に読むにはまずこれからですね