商品の情報
シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)

シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)の商品レビュー

2.0 かなり読みにくく、作品的にも、緻密さを求める日本人には合わないのではないか
私がこの作品を読んで、最初から最後まで、ずっと感じ続けていたのが、「この作品は、なぜ、こんなにも読みにくいのだろうか?」ということだった。私も、海外の名作ミステリは、結構、読んできたのだが、これほど読みにくいと思った作品は、初めてだったのだ。

ジャプリゾの筆致は、基本的には、簡潔だと思う。しかし、たとえば、クリスティーや東野圭吾の筆致が、簡潔にして明瞭で、すらすらと読み進められ、ページ数がどんどん進むのに対し、ジャプリゾは、同じ文章を二度読みしたり、ページを遡って確認せざるを得ない箇所が多過ぎて、一向にページ数が進まず、わずか217ページの作品を読み終えるのに、やたらと時間が掛かってしまうのだ。 

私は、全文を三度、じっくり読んで、この「簡潔でありながらも読みにくい」という不思議さの原因を探ってみた。すでにカスタマー・レビューにも書かれているように、たしかに、一部には、明らかに訳者の責任と思える、日本語の文章としての不自然な箇所もあるにはあるのだが、アルレーの作品では、望月氏の訳文でも、すらすらと読めているので、やはり、この読みにくさの原因の大半は、ジャプリゾの筆致の方にあると思う。 ジャプリゾの筆致は、簡潔な分、抽象的でわかりにくく、読者が自分で文意を補って読み取っていかなければならないので、読みにくく、読むのに時間も掛かると思うのだ。 

この作品のトリック自体は、「私はその事件で探偵です。また証人です。また被害者です。そのうえ犯人なのです」というキャッチ・コピーに不足のないものだとは思うのだが、それと同時に、奇抜なトリックだけが前面に出て、作品の構成自体には大雑把なところがあると思ったのも事実であり、ミステリに緻密な構成感を求める日本人には、作品的にも合わないような気がする。 
5.0 ミステリー史に残るおしゃれな傑作 
私は事件の探偵であり、証人であり、被害者であり、そのうえ犯人でもある……という一人四役のミステリーが海外にあると、日本の著名な推理作家は聞いて驚いたが、そのトリックの中で「記憶喪失」を使っていると聞いて、「なんだ」と安心したというエピソードが残っています。その海外ミステリーが、本書です。(確か、驚いた作家は都筑道夫氏だったような)
記憶喪失という技を使っているとはいえ、事件をつづる、作家の筆致は上品で、その不思議な話には、どんどん引き込まれて行きます。
途中で、あっ、たぶんこんなトリックだなと思ったのですが、読み進むうちに、えっひょっとして違うのかと思ったり……最後の最後まで、真相がわからない、謎の仕掛け方も素晴らしいです。
世界のミステリー・ベスト100などを選ぶと、必ず入っている作品で、日本では折原一氏らの作風に影響を与えた作家と言われています。
二人の生まれも育ちも違う少女の運命をつづった本書を、どうぞ、じっくりお読みください。
4.0 一人4役という超技巧テクニック
私は「被害者であり、証言者でもあり、探偵でもあり、そして犯人でもある」という謳い文句で有名なS.ジャプリゾの代表作。この文句が本の帯に書いてあるので、読者の期待は作者がどうやってこの奇跡的状況を創り出すかに掛かる。

これを実現するには本来力技が必要なのだが、フランス風のしゃれた展開と巧みな伏線や人物造詣、及び妖しげな雰囲気作りによって、それ程抵抗なく物語に浸れる。

さすがに作品の狙いが狙いだけに、他の作品のようなエスプリの利いた話という訳には行かないが、とにもかくにも一人4役を実現させた作者の見事な手腕は評価できる。話のタネとしても一度は目を通しておきたい驚異の作品。
3.0 息もつけない作品
 エディターレビューに魅かれて読んでみた作品ですが、時々ある、紹介だけ魅力的で、内容が全然それについていってないという(推理小説で三重密室だとかいって実際は二重密室だったといったもの)タイプではないのですが、別の意味で期待を裏切られました。

 というのも、冒頭から衝撃的でサスペンスらしく戦慄の展開なのですが、読んでいてちっとも楽しくなかった。人物にまるで人間味がなく、すべて欺瞞でできているようで、読者としては人物にちっとも感情移入できません。それがまた、わけがわからずサスペンス感を高めているのですが、ストーリーが人物を食っていて、読者もそれに振り回されっぱなしです。これがまた、緊迫の展開ともしかしたら言えるのかもしれませんが、私にはちっとも面白くありませんでした。

 それでも、発表当時の時代としては素晴らしく独創的で魅力的なプロットを練り上げたのだから、その辺はすごいと思います。
 しかし、わざとかどうか知りませんが、著者の筆力は緊迫感を高めるのにのみ使われていて、人物描写はまるでできていませんでした。

3.0 翻訳が・・・
否が応でも興味をそそるその解説と作品自体の評価の高さに手に取った。
確かに本作が出された1964年のミステリ界にとっては異色であり、
衝撃的な作品だったに違いない。ぜひ当時、リアルタイムで読んでみたかったものだ。

しかしである。
仏作品ということも関係しているのかは定かでないが、
恐らくその古さが顕著に出てしまっているのが『翻訳』だ。
いくら古いとはいえ・・・まるで、某ウェブページ翻訳を髣髴とさせる箇所が多すぎる!
なにしろ、訳が機械的過ぎるのだ。もしくは直訳的過ぎるのである。
そのせいで、直接の意味の中からイメージを把握するために読み直すこともしばしば。
再訳っていうのもありだと思うんですが、どうなんでしょう。

物語的には、同じく仏女流作家で、ちょうど時代も重なるアルレーとよく似ている。
アルレーといわれて手にしても、恐らく疑わずに読了するだろう。
返す返すも、出版当時に読みたかった作品だ。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 1Q84 BOOK 1
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
2位 1Q84 BOOK 2
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
3位 ザ・トレーシー・メソッド DVD Book
おすすめ度: 価格: ¥ 2,850  通常2~4週間以内に発送
4位 天才は10歳までにつくられる―読み書き、計算、体操の「ヨコミネ式」で子供は輝く!
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  通常2~4週間以内に発送
5位 ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  在庫あり。
6位 赤ちゃんの脳を育む本 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
7位 忌野清志郎 ロッキングオンジャパン特別号―1951-2009
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  在庫あり。
8位 2‾3才からの脳を育む本―おうちで出来るカリキュラム満載 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  通常4~8日以内に発送
9位 やめる力
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  在庫あり。
10位 ザ・十和子本
おすすめ度: 価格: ¥ 2,100  在庫あり。
こちらもおすすめです
殺人交叉点 (創元推理文庫)
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 945
一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
わらの女 【新版】 (創元推理文庫)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 840
在庫あり。
歯と爪 (創元推理文庫 163-2)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 714
在庫あり。
幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 840
在庫あり。
毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 588
在庫あり。