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バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)

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バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)の商品レビュー

2.0 連合赤軍の謎は解けましたか ?
作者のデビュー作。作者は連合赤軍のメンバの心理が知りたくて、その一環として本作を書いた由。作者は小説の他、ミステリ評論を書くのが好きらしく、かつそれを貶されると黙っていられなくなって、熱くなって反論するという子供っぽいタイプ。そうした作者の気質が本作にも良く出ている。

舞台はパリなのだが、当時パリで特に学生運動が盛んだったという記憶はないから、設定が不自然である。カッコつけと言われても仕方がない。もっとも、学生運動自身は事件に関係するのだが。そして、作者が本作で披露して見せたのが「直観推理」である。これは探偵役、矢吹が持つ能力の事で「名探偵は事件の初めから真相が分かっている」事を意味するのだそうだ。笑わせてはいけない、ミス・マープルだって刑事コロンボだって最初から犯人が分かっていて、役を演じているんだ。それと首切り殺人事件が話のメインなのだが、トリックに新鮮味が無く全く詰まらなかった。

犯人のグループの未熟さにも呆れたが、作者の未熟さ加減も相当なもので、その後作者家業を続けて行けたのは僥倖であろう。それにしても、本作を書くことで連合赤軍の謎に少しでも迫れたのであろうか ?
3.0 うん
 話自体は多分面白いんだと思う。思想対決のあたりも別に嫌いではない、というかむしろ好きだ。
 だけど、舞台も登場人物も駆以外全員外国。つまり、翻訳者嫌いの僕にはちょっと……
3.0 『テロルの現象学』の衝撃が薄まってしまった…
笠井の小説は、『テロルの現象学』の限界を露わにすることだけに寄与しているという意味で、がっかりさせられる。特に、彼の小説の中でも最も良質と評価されている本作品においてもそうなのだから。
意図としては、あまりそういったことに関心のない人をその世界に引き込むために小説化したのかもしれないが、先に『テロルの現象学』から入ってしまうと、そこで提示された問題性が実は底が浅かったのかなと思わされてしまうのである。
笠井の小説世界においては、特定の狂信的・テロリスト的革命家が背後ですべてを操っていることになっている。主人公との対決図式を明確にするという物語的な機能によって作品としての緊張感を醸しだしているのは事実だが、『テロルの現象学』が提示した思想の怖さ(と同時に実は魅力でもある)という観点からすると、それだけじゃないでしょ?といいたくなる。
あと、イマドキ、テロリスト・ネタなら『24』あたりを見たほうが物語としては断然面白いんだよね。
4.0 冬の堕天使
矢吹駆シリーズ1作目。本シリーズは推理小説として刊行されていますが、思想・哲学が前面に押し出されています。私見ですが、筆者の思想・哲学を表現する手段として推理小説の形態をとっていると云っていいでしょう。

舞台は1970年代のフランス。首斬り死体を発端とする事件を、フッサールを筆頭とする現象学的直感を用いて推理?します。特別な推理をする訳ではなく、調査で判明した多くの事象から組み立てられる無数の論理的解釈を、直感から導かれる事件の本質を辿って紐解いていくというものです。

「バイバイ、エンジェル」で扱われている主題は革命論と観念論であり、矢吹駆と犯人が思想対決を繰り広げます。一言で云うと、人は革命という名の観念に憑かれ人を殺す、その是非を問う、といったところでしょうか。

語り手が普通の人(主にヒロインのナディア・モガール)なので、別に小難しい事を知ってたり考えたりしなくても、推理小説として十分に楽しめる完成度です。ですが、事件が起こって探偵が乗り出して解決するだけのトリックネタ重視の作品とは一線を画していますので、ただの推理小説として捉えるだけでは惜しいと思います。

4.0 本格?
 初めて読む矢吹駆の登場作品でした。「不思議な日本人青年」とはいったいどんな探偵なんだろうと思いましたが、成程、確かにキ印じゃかたづけられない人物。意外にも好きになりました。
 
 ただ、本格ミステリとしてはどうかと思いました。トリックはよくもまあ、考え付いたものだと感心させられましたが、それをカケルがどうやって解いたのかはさっぱり。カケルのいう現象学推理というものは、中盤あたりは面白かったものの謎解きの場面ではらしきものが全くなかった気がする。事件を構成する因子が多すぎて読者に解けるはずがないし、彼の推理には証拠のかけらもない。本格ものには見えません。

 というわけで、ミステリとしては好印象を持ちませんでしたが、ラストの革命論はなかなか上手く出来てると思います。この部分がこの作品を他の凡百の新本格ミステリとは別格のものしています。あまり読者に好かれなさそうな人物を語り手にすえた理由も最後まで読んでわかりました。全体的に見てこれはラストに重点を置く作品でした。

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