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渚にて―人類最後の日 (創元SF文庫)の商品レビュー 破壊 そして絶滅
人類破滅がテーマです 誰にでもいつか必ずやってくる最後の日。
沈鬱な読後感でした。。 ・・・スミマセン。これからしばらく、私は普通でなくなります。
それぐらい心を動かされたので、月並みな評価の言葉など口に出るはずもありません。アメリカ海軍の唯一の生き残り「スコーピオン号」のクルー、オーストラリア海軍の士官達、科学者、そしてメルボルンの街の人々・・・さまざまな葛藤にさらされたさまざまな立場の登場人物達が、話の筋が進むにつれ洗われたように清らかになってゆくこの様は何か。なまじ未来への不安など無い方が人は正しく生きられるとでも言うのか。迫り来る放射能を忘れたかのような人々の無邪気なにぎわい、そして静かに滅びてゆくメルボルンをあとに、最後の航海に旅立つ、最後のアメリカ人達・・・美しい物語だが、はかなく滅びるものに美しさを感じるのは、希望に生きたい私たちとしてはあくまでもただの物語であって欲しい。自分の生き様すら思わず振り返ってしまうほど心に迫る小説。そんなものを、あろうことか八月初旬に目にしてしまうとは・・・ 私がこれまで読んだ小説の中で最高の作品です
この物語のストーリーはじつにシンプルです。核戦争で人類が滅亡する。ただそれだけです。そういうテーマで小説を書けと言われたら、多分大部分の作家は戦争が起きるまでの経緯や、人類滅亡を食い止める為の政治家や科学者の奮闘といった活劇をメインに据えることでしょう。しかし、ここにはそのような盛り上がりは全くありません。核戦争は北半球で起きるのですが、この物語の舞台は南半球のオーストラリアです。オーストラリアの人々から見ると、北半球での核戦争は、ある日突然北半球からの通信や放送が途絶えるというだけのものでしかありません。そして、後は風に乗って放射能が徐々に南半球までやってくるのをただ受け止めるだけです。 静謐な終わり。
少々昔の作品なので、ソ連が出てきます。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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