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エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ

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エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカの商品レビュー

3.0 「告白」だけでなく数字を伴う「告発を」
ノーベル賞受賞の経済学者、スティグリッツ教授らによる現状のグローバリズム批判を、グローバリズムを実際に推進した仕掛け人の側から裏付ける内容。ただ、世界銀行などが発展途上国で実施している巨大開発プロジェクトについて、先進国の多くの人が「その国の発展のために必要な、その国の国民のためにやってあげているプロジェクトだ」と信じ込んでいるとしたら、いくら「私は途上国に対し、言葉巧みに必要以上の過大な開発プロジェクトを押しつけ、負債でがんじがらめにして食い物にする『エコノミック・ヒットマン』だった」と大声で「告白」しても、なかなか説得力を持たないだろう。著者が、食い物にされた途上国の国民の痛みを先進国の市民も理解してもらい、本当にこの状況を変えたい、と願うなら、発展の予想をどれだけ膨らまし、それによってどれだけ不要な負債が追加されたのかの、具体的な事例についての推計や、発電所建設に向けた電力需要の推計とその後の実際の需要との比較など、数字に語らせる客観的で説得力のある「告発」が必要なのではないか。続編に期待したい。
5.0 学校では教えてくれないこと
私は経済や歴史にあまり詳しい方ではなかったのですが、この本を読んで大変勉強になった。
内容が濃く、読み応えがある内容でした。
アメリカを中心とした世界帝国、石油をめぐる問題、ラテンアメリカの歴史の流れが分かった。
今日世界で起こっている問題が説明されてて視野が広がり、納得した。
学校や新聞では教えてくれないことが書かれている本でした。

闇の部分の話が多く、少し怖さも覚えました。
しかし事実を知った上でタフに生き抜く、自らで選択し柔軟に生きていこうという前向きさな気持ちを持てました。
ありがとうございました。

世の中を多方面から見るという姿勢を学べるため、高校生以上の方にぜひ読んで欲しいです。

4.0 経済による帝国支配の現実!
 先の大戦後、多くの植民地が形の上では独立したことになっていたが、実は、植民地主義は経済主体に形を変えて進化していた!!!

 読んでみるとそのことが、実感されます。 経済コンサルタントとして活躍してきた著者の仕事は、アメリカの銀行・大企業のために途上国の開発プロジェクトを推進するための経済成長予測を立てること。 その数値は高いほど良い。 それだけ大きな投資活動に正当性を持たせられ投資金額を膨らますことが出来る。 その結果途上国は、借金漬けになり一部の支配階層を除き貧困化して世界帝国の経済奴隷と落ちいていく。 エコノミックヒットマンが駄目ならCIAのジャッカルがそれでも駄目なら軍事侵攻を繰り出す。 それが世界帝国の実態!

 南米エクアドルやパナマの事例、サウジアラビアでのアメリカへのオイルマネーの還流政策としての活動事例、

 人が人として幸せに生きていくのに果たして経済成長は必要か?

 そのことを問い直される。

今、資本主義の矛盾が噴出しているこのときに読む価値がある本です。
1.0 余りにも当然な事実
世界銀行,IMFがアメリカの手先であることは周知の事実であり,今更,それを反省文の如く書かれても何の新鮮味もない。
書いても安全になってから書いたところで,売名行為に過ぎない感じを否めない。
5.0 現代の「兵士」が見たものとは・・・
本書は、

現代の帝国の本当の筋書き-つまり絶望的な状態の人々から搾取する、
歴史上もっとも野蛮で、利己的で、最終的には自己破壊的な資源簒奪
を実行するコーポレートクラシー(世界敵国建設を推進する動きの
中で、企業や銀行や政府の集合体)の物語- p.345

であり、

自分の家や車、食料、衣服、電力、そして医療を提供してくれている
システムに対抗して蜂起することなど、どうしてできるだろうか。
例え、そのシステムが作り出している世界で、毎日2万4000人が
飢えのために命を落とし、何百万人という人々があなたを憎悪し、
あなたが選んだ代表者が決めた政策を憎悪していると分かっていた
としても。そのシステムがいずれは自己崩壊すると確信していたと
しても、ひとりで世間に背いて、自分や周囲の人々がつねに福音と
して受け入れてきた概念に挑戦する勇気を、どうしてかき集められ
ようか。 p.347

という問題を提起している。

その問題に対して常に悩み、考え、戸惑い続けた著者が、戦争で相手を
倒すことを正当化する兵士のように、自己と会社の行為を正当化する
のである。

しかし、911テロを引き金として、良心が強く働き、本書は纏め上げ
られ、ついに出版された。我々の矛盾に満ちた世界の一部を知る良書
である。

できることなら、本書の内容がフィクションであってほしい。
しかし、世界の貧富の差が拡大している現状から、(すべてではない
かもしれないが)世界の現状を物語っていると言える。

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