不変であり普遍であるビジネスへの考え方が学べます
昔に務めていた会社の社長がこの著者から商売の仕方を学んだとよく言っていたのを思い出し、邱 永漢氏の著作を読み直してみようと思い、タイトルにひきつけられるものをと選んで本書を読んでみました。元は雑誌に連載されたものを本にしたものだけあって、一つの章がダラダラと長くならず読みやすいように分けられています。現代から見ると時代錯誤と感じざるを得ない部分はなきにしもあらずではあります。しかしそれよりも時代を超えた普遍の考え方、法則というものの存在を著者はしっかりと把握されていたことが分かります。
昨今は金儲けの具体的な方法を書いたノウハウ本が流行っていますが、そういったものとは一味違うアキナイの基本的な教科書と言えるでしょう。現代に即効で役立つ具体的なことはないに等しいですが、そのような即物的なことを得るためではなく、アキナイの基本的な考え方を学べる本です。流行のノウハウ本に走るのも良いですが、本書のような本を現代に読むことにこそ、自分自身に普遍のアキナイへの考え方を植えつけることが出来るのではないかと感じます。
人の不幸の上に己の金儲けを築こうとするのが当然という世界的な流れがありますが、そのような流れはいつまでも続くことはないでしょう。続いてはいけないという感情論ではなく、続くものではないでしょう。基本を身につけさせてもらえる本でした。