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ジャック・ウェルチ わが経営(上) (日経ビジネス人文庫)

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ジャック・ウェルチ わが経営(上) (日経ビジネス人文庫)の商品レビュー

4.0 GEの人名録という趣
 買ってあったが、人名があまりに多く出てくるので、覚えられず放置してあった。
 結論から先に言うと、名前は覚える必要がない。巻末に人名リストがあるし、何度も出てくる人は限られている。

 内容は彼の自叙伝であるが、ほとんどが「GEでのビジネス自叙伝」とも言える内容(1935年生まれ、1981年にCEO就任、2001年に退任)。
 とにかくCEOの仕事というものは、1)成長分野をM&Aし、見込みのない分野を事業売却をすることとと、2)よい人を採用し、適所に配置することに尽きるのだと思った。
 ジャック・ウェルチが国家元首のようにGEの中で振る舞っているが、古き良きGEと訣別するためには、彼のような人間が必要だったのであろう。売られた事業の中には、伝統的な分野(エアコン、家庭用品、テレビ事業とか)が多く含まれているが、長期的にはじり貧であり、相当の摩擦はあったであろうが、後から見れば英断とも言える決断だろうと思えて、それはそれでおもしろい。

 優秀な人に人件費を加重配分し、ダメな人には新天地を探してもらうという考え方は日本的ではないが、合理的であるようには思う。
 チャンスがないのに働き続けるのは双方に不幸であるが、辞める方は通常自分では辞めようという判断できないため会社が判断する、というのは冷たく見えるが、実はそうでもないのかもしれない。

 また、感心というか、そうだなぁと思った点がいろいろあった。
・求めている人は「情熱にあふれ何かをやり遂げようとする意欲に燃えている人」
・部下の成功を喜ばない上司の下では働きづらい、とあるが、そういう状況の方が日本では多いような気が。部下は上司を、上司は部下を選べないのが実は問題なのかもしれないという気がした。
・法務部改革については共感した。外部の弁護士や専門家との連絡役に過ぎない法務部っていらないよなと思っている人は多いのではなかろうか。
・利益を地味に積み上げていく会社文化(GE)と鉱山(ユタ・インターナショナル)のように外部要因で利益が乱高下する会社文化は合わない。また、シリコンバレーの文化に汚染されないよう苦労した。
・人材投資のために巨額の費用を用いてクロトンビル(リーダーシップ開発研究所)を作ることをバカにされたが、機能している。CEOは本社(ピッツフィールド)から時間を割いて、議論に参加し、GEの企業文化の維持発展に努力している。確かに、トップがリーダーシップ育成にここまでエネルギーを使っている会社はないだろう。
・キダー・ピーボディ(証券会社)での利益の捏造を見破れなかった失敗談(儲け優先、モラルの崩壊)は、昨年のリーマン・ショックの萌芽を感じさせる。
4.0 良くも悪くもアメリカ企業の理想的な経営者
儲かりそうな部門は力をいれ(あるいは買収し)、そうでなければさったと切り捨てる(あるいは売却する)。有能は人材はどんどん雇いこみ、あるいは昇進させ、そうでなければ(あるいは自分と意見が合わなかったら)くびにする。
まさにアメリカ企業の理想的な経営を示しているかも。赤字部門をいつまでもがめていて、どうしようもならなくなるまで何もできない日本の企業とは対照的です。従業員の立場からだとどちらがいいのか、難しいところですが。
5.0 限られた時間、気が遠くなる規模。その企業経営。
アメリカのゼネラル・エレクトリック社は、
航空機エンジンから、発電機、プラスチック、医療機器、金融サービスに至るまで
信じられないほど多岐にわたり事業を行っている(P14)
ジャック・ウェルチは、このGE社のトップに上り詰め、
様々な改革をほどこし、莫大な利益を得、たくさんの人を育てた
限られた時間の中で、気が遠くなるような規模の企業を経営するとはどういうことか
..この本には、その秘密が記されている

上巻は、会長レースに勝ち残り、
事業の統廃合や新しい人材育成手法確立など
火の玉のように、次々と改革を打つところまで

有名な逸話や、他の会社にも大きな影響を与えた経営手法が いくつも載っている
「飛行機面接」(P140)
  会長になるための選抜面接
  面接官である現会長と、面接者であるジャックが一緒に乗った飛行機
  その飛行機が墜落し、2人とも死ぬと仮定する
  その場合、「誰が会社を経営するのにふさわしいか」と聞く面接

「ナンバーワン・ナンバーツー戦略」(P190)
  その市場で、自社の事業がナンバーワンかナンバーツーでなければ
  「再建か、売却か、閉鎖する」戦略
  この戦略は、ドラッカーが投げかけた以下の2つの質問がきっかけで発想した
  「まだ、その事業に経験がないと仮定して、これから改めて新規参入するつもりか」
  上記の答えがYESなら
  「その事業に対してどのように取り組むつもりなのか」


上級経営者にこそ この1冊!
4.0 経営とは
ずっと読んでみなきゃと思いつつ、
なかなか手にとることができなかったが、やっと読みました。
「20世紀最高の経営者」と呼ばれるジャック・ウェルチ氏の、あまりにも有名な一冊。

本書は、著者の自伝です。
話は「高校時代からはじまり、ゼネラルエレクトリック(GE)社に入社し、CEOとなり引退するまで」。

企業の経営は、「世の中の変化」に伴い変化を強いられるのは当然で、GEでも例外ではなかった。その中で著者が逆境に負けず、「信念」をもって改革を行っていく姿は、経営者とはどうあるべきかを教えられる。

「『信念』をもってやること。そしてそれを続けていくこと。そして必ずそれをやり遂げること。」

著者の生き方そのものが、そのまま自分の教訓となった一冊でした。
5.0 真の選択と集中とは
アメリカの大企業の一つであるGEのCEOだった人の回顧録

この本は、ジャックウェルチが引退したときに、自身の半生を
振り返っての回顧録になっています。上巻はウェルチが生まれてから
GEに入社しCEOまで上り詰め、選択と集中戦略が軌道修正されるところ
までになっています。ウェルチのすべてが会社だったことを反映して
回顧録なのですが経営に役立つヒントが色々あります。

本田宗一郎のような気配りは無いものの、激しいまでの闘争心と
多くの間違いを認める冷静さを感じられるのはさすがに上り詰めた
人の貫禄を感じます。事業に集中することも大切ですがそれ以上に
大切なのは人を適切に扱うこと、単に甘やかせるだけではなく
人に対しても集中と選択を行っていくことが肝要との意識が
とても印象的に残りました。

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