実行して価値が出る本
変化球はありません。
成熟市場での真っ直ぐな打開策を書いた本ですね。顧客をセグメント化し、彼らの問題点を抽出し、解決策を提示する。
解決策には自社に埋もれた資産を発掘する。
利益確保のために、事業展開を川上に持って行く。
たったこれだけのことです。が、読んだその日から変革に取り組まないと意味がありません。
あなたのビジネスシーンに生かして、この本の価値が上がるのでしょう。
動きの鈍い大企業に私のような弱小企業のサラリーマンが打ち勝つ方法を示唆していただいた気がします。
経営者向けに書かれた本でなく、すべてのビジネスマンの参考になります。
例えば、戸建ビルダーが引き渡し後に会費制の清掃事業を行うとか、どこからでも手をつけられると思います。
昔、読んだような・・・と考えていて思い出しました。
神田先生の『60分間企業ダントツ化プロジェクト』も合わせて読むといいですね。
組織の大胆な改革をしてでも成長を得たい企業のための本
成熟市場でどうやって伸びるのかと疑問を感じる人が大半だろう。ヒントはあっても答えはこの本にもない。コア商品から顧客の困っている部分を補完し、業務全体の支援に必要な事業へと転換するとといった方向性や、自社の強みを棚卸し顧客に貢献できる部分を検討するといった方向性など、いくつかの方向性が実例とともに示されている。
事例集としてみてもよいし、具体的に自社革新の手段として読んでもよい(自社革新のための手引きもかかれている)。
すっきりしない読後感を感じるかもしれないが、それは登場する企業が全社的な変革を経ているため、その努力の大きさだけは読者にも漠然と伝わるからだろう。
今後の日本企業の顧客戦略に有用な1冊!
本書はザ・プロフィットの著者による最新作である。彼の著書はすべて読んだが、様々な企業が成長局面を見つけ出すにはどのようなアプローチを行う必要があるかを提示している。本書では、前半部分はオールドエコノミー(あまりいい表現ではないかもしれないが)群が成長鈍化局面でどのようなアプローチで成長するマーケットを発見し、どのようなサービスを提供したかにページを割いている。
中盤は、マーケットでの成長を阻害する要因として企業内部の問題点(隠れた負債という概念で本書では解説)を説明している。この部分に関しては、企業の戦略のみにフォーカスした本が多いため、個人的には非常に新鮮であった。
終盤は、B2B企業のだけではなく、B2Cの企業群がどのように成長したかを解説し、最後に個人レベルで具体的にな行動レベルまで話を落としている。
本書によれば、成長の過程は5つに分類され、多くの日本企業がコスト削減、海外展開、値上げ等で収益を回復させている。
ただ、この段階ももちろん重要ではあるが、今後飽和状態であるマーケットで収益をかせぐために、商品、サービス、顧客の再定義及び再統合は考える必要性は高く、その意味で本書は視野を広げるために有用な1冊であることは間違いない。