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小泉官邸秘録

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小泉官邸秘録の商品レビュー

2.0 本当の秘録かと思ったが
何故いま郵政民営化が必要なのか...よく解らなかったがああそうだったのかそうならそのように説明すればいいのに ただ「民にできることは民」ではまったく解らなかった.なにか官は能力があって民は能力に劣ると写っていた.そうではなくて郵政をいま「おおやけ」(公)(官)の仕事としてやる必要性がないから民でやるというのが真相.こう言えば全国民納得したと思う.国鉄.電電公社の民営化と同じことだろうというわけだ.少なくとも私は納得した.
2.0 まずいことは墓場までもっていくんだよね、多分
「秘録」って書くぐらいだから、キッシンジャーが書いたぐらい詳細な内容が書かれてると思ったら、どっちかってい
ると普通の回想録って感じな内容。まぁ、時間もそんなに経過していないのではっきりと実名で書くとヤバイこ
ともあるのでこうなったんだろうなぁと思う。もっともっと凄い内容になったはずなのに。けど、それでも外務省によ
るサボタージュや「いじめ」、旧防衛庁の情報管理や統制の甘さ、そして両官庁ともマスコミに意図的にリーク
して勝手に流れを作ろうとしていたことについて書かずにはいられなかったのは、さすがに堪忍袋の緒が切れて
いたのでしょう。
とはいえ、小泉政権における政策・意思決定のプロセスを知りたいのであれば、やはり猪瀬氏か竹中氏の著
書を読んだ方がよいです。
1.0 小泉政治を意味づける巧妙な仕掛けとしての一冊
実に逆説的な本である。秘録とは実に気の利いたブラックユーモアだ。ここでは何も政治と官邸で起きた意思決定の真相は明らかになっていない。ある意味で飯島氏は未だ小泉政治を完成させるための世論操作を継続している有能な秘書であり続けているともいえる。小泉政治という、ナショナリズムとポピュリズムを梃子として、政権運営を続けた5年半の中で、多くの国益が失われた。政権を維持するために切り捨て続けた多くの有能な与党政治家達、失われた国益については何らの反省の弁も無い。対中交渉ルートは言うでもなく、対露外交ルートも破壊し、多くのアジア外交ルートもすべて失った。徹底した内政主義の政治の実像はここで秘匿された行間にしか存在しない。
4.0 思っていたより淡々とした文章であっさりと書かれていたのだが…
ちょっと時期をはずしたかなぁと思いつつ購入。巷間伝えられているアクの強さや強面のイメージと異なり結構あっさりとした文章という感想を持った。政権の中枢に最も近い人物が綴る官邸の苦労話といった感じといえばいいだろうか。

あの田中真紀子外相更迭の一幕もそうだ。本当はもっと色々あったんじゃないかと素人目にも思うのだが、淡々とした記述が続く。私が著者のアクの強さを知ったのは、ノンフィクション作家である佐野眞一が書いた「小泉純一郎―血脈の王朝」なのだが、その作品で描かれる著者の姿と本作での文体のギャップにかなり戸惑いながら読み進めていた。

しかし、そのうち文中に頻繁に記される「わたしが誰々(主に役人)に指示した」という文章が気になりだした。自らの判断で指示している場面も多い。政治家の秘書と役人の主従関係はよくわからないが、秘書にはそれ程の権限(しかも首相秘書だからその指示は国の施策を左右する重要な指示だ)があるのかと思わず考えてしまった。

良し悪しは別にして著者は裏方ではなく総理の分身だったのだろう。

読み終わってみると、小泉純一郎という人物は歴代総理のなかでも異質な存在であったことを改めて感じとることができた。それと同じく著者も政治家秘書としての型にはまらない人物だったのだろう。
4.0 本書と竹中平蔵「構造改革の真実:竹中平蔵大臣日記」を読めば、小泉内閣の政経は完璧!
 本書は、数十年にわたって小泉前総理に仕えた著者が、5年半に渡る小泉内閣を首席総理秘書官の立場で振り返った回顧録である。なお、著者は秘書の立場から「代議士秘書:永田町、笑っちゃうけどホントの話」(以下、「代議士秘書」)という文庫本を刊行しており、その本を読破した私としては比較を楽しむ意味でも興味深く読ませてもらった。

 本書は道路公団民営化、郵政民営化、官邸主導内閣の3点がメインだが、いずれも自らの政治信念を曲げず、固定観念で不可能と考えられていた事柄を全て破壊することで実現させた点は特筆に価する。特に、第1章第4項(官僚人事の掌握)は大いに参考になり、一般企業でもおおいに活用できるだろう。
 具体的には、トップの人事掌握、並びにOBの人事を抑えることが最重要事項であり、これができれば後は大半が上手くいくという。そして、適材適所の部下を一本釣りし、担当制で補佐官を置くことにより、チームとして内閣が機能することをしった。

 他に印象に残った点は、意外にも丸投げをしなかった点である。物事を全て担当大臣や党幹部に丸投げしていたことが印象に残っていたが、実際はそうではなかったそうである。まず、内政では根回しや会議の運び方について打ち合わせたり指示を出したりという政治家としての一面があった。そして、外務省の言いなりに交渉するのではなく、強気の外交で交渉のイニシアティブを握る点も読んでいて驚いた。
 特に印象に残っている交渉手段として、産油国に頭を下げて媚びへつらうのではなく、代替エネルギーを開発している話を延々とすることで相手から石油の話を引き出す方法が挙げられる。これは和を以って尊しを身上とする外務省では考えられないことであり、恐らくは経済産業省あたりの官僚の知恵を拝借したのではないかと感じた。

 冒頭で取り上げた「代議士秘書」も読むことで、著者が政治家の秘書として極めて有能な存在であるかが良く理解できるだろう。目立たず黒子に徹する様は秘書の鏡であり、危機管理能力や情報網を構築している点は現在の安倍総理に欠けている点でもある。
 さらに、竹中平蔵「構造改革の真実:竹中平蔵大臣日記」も読むことで、自転車の両輪である政治と経済がリンクしながら理解することができ、小泉内閣の政経がほぼ完璧に理解することができるだろう。

 ただ、著者は当事者の側近である。そのため、どうしても著者が全て正しいという考えがあり、そこから逆算して文章を構成しているような気がする箇所もある。秘書なので仕方がないとはいえ、読者はある程度割り切って読み、少々批判的な視点から読む必要があると考える。そのため、評価を星4つとした。

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