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逃亡日記

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逃亡日記の商品レビュー

4.0 吾妻氏の実像の輪郭が感じ取れる
漫画で描かれている吾妻氏のイメージが、これを読むとリアル感がえられる。より身近な感じがする。と同時に、個人での生産活動(自営)の業種の方はメンタルヘルスケアが必要な場合それのバックアップ体制がいるなあとも思った。まあ、でもこれがネタになるわけなのでなんとも言えないが。こうなる人もしくは予備軍は私も含めて結構いると思う。失踪日記が売れたのだから。掲載されている本人の写真を見て、表情がないのが気になった、が今までの経緯をなんとなく納得できたような気がした。
2.0 マンガ少ないし、「描けない」「逃げた」理由がわからない
吾妻ひでおファンの最大の疑問は、吾妻が、大して仕事をしなくても食っていける身分であるのに、なぜ路上生活をせねばならなかったかである。
90年代初頭から、吾妻はうつ病とも神経症ともアル中か何かよくわからない事情で、何度も姿を消した。マンガ描くのが辛いなら、他の引退漫画家のように、適当にイラストを書き散らしていてもなんとか食えるだろうに、わざわざ家族から離れて路上生活を選んだ。
その理由がわからないのである。
5.0 深いなあ
読むほうもわからなくなると思うので、私なりに間単に整理すると
「失踪日記」 漫画。当初出版社に相手にしてもらえなかったのが大ブレイク!
「うつうつひでお日記」 漫画。その後の失踪日記。ただし失踪せずに自宅でうだうだ。
「逃亡日記」インタビュー中心の失踪日記便乗本(Making物) だけど一番「素」である意味良くわかる。

という感じでしょうか。失踪→うつうつ→逃亡 の順に読むのがよろしいかと思います。

 私の疑問としては、「手塚先生はロリコン」と言うとマンガ界では拙いという下りがあったのですが、本当なんでしょうか?アル中の吾妻が言っても平気だと思うのですがね。

4.0 才能に驚嘆する部分と、失踪、うつうつに共感する部分
  「うつうつひでお日記」が二番煎じなら「逃亡日記」は出涸らしなんだけど、それなりに楽しめた。本書は失踪体験でもなく、うつうつの日々でもなく、吾妻ひでおの通史を辿るロングインタビューだ。僕は、小学生で「ふたりと5人」、高校、大学でSF、不条理、ロリコンによる吾妻ブームの世代なので、 吾妻ひでお通史に個人史がオーバーラップして、色々忘れていた事実や感情が引っ張り出されて面白かった。
  あじまには、その才能に驚嘆する部分と、失踪、うつうつに共感する部分と両方ある。「もうなんの希望もないんだもん。それは飲むよ」って言葉と「まあ、オレは月に二万円でやってるから。タバコ代が二万円。それだけ」って言葉は同じことを言ってると思うんだけど、今のあじまには“希望”があるってことだよね。
 インタビュー下の脚注の出来はイマイチ。肝心の「シベールの日曜日」のあらすじとか抜けてるし、いらないものに脚注が付いててムラがある。インタビューの脚注欄に吾妻本人の補足が入ってて、このメタな感じが「らしくて」よい。自らもインタビューで「森田拳次さんとか手塚先生とか、作者本人が出てくるじゃない?あれが「いいな〜」って」、話してるんだけど、「日記」って構造はまさにそれで。「自分を見つめる自分」っていう。
 今の漫画業界に対する、「今はみんな売れなきゃって......。今はみんな、一応、満たされているって感じなの?漫画家のほうも描きたいものを描けているの?」って言葉は、響いた。この吾妻の、距離感、スタンスも「らしくて」いいんだけど、マーケティング至上主義ってどうなのよ?っていう。逆は必ずしも真ならずで、「面白いから売れる」ってのと「売れるから面白い」ってのは違うと思うんだよな。「売らんかな」がどんどん「面白いもの」の芽をつぶしている気がしてしょうがない。まぁ、どんな形であれ、あじまの復活はめでたいけど。
5.0 『失踪日記』より面白いかも?
 『うつうつひでお日記』が肩透かしだったので、殆ど期待せずに読んだら、これが非常に面白い。
勿論、『失踪日記』読んでるってのが前提だけど、『うつうつ』は飛ばして直後にこれ読んだ方が、記憶が新鮮でイイと思う。だって『失踪』に登場したキャラの解説や裏話が満載だから、続けて読むと楽しさ倍増!
 巻頭にある「失踪の地を行く」という写真ページはわざわざカラーでやることも無いと思うが、吾妻先生の近影が見れるのが貴重かも。他の本ではあまり写真を公開されて無かった様なので。
 殆どがインタビューで、マンガはごく一部だけだが、インタビューの内容が又、濃厚!『失踪日記』時代の話だけでなく、幼少期から漫画家キャリア全体をカヴァーしている。インタビュアーがかなりのコアというか詳しい方で、質問がポイントを突いているし、相槌やツッコミも秀逸。

 でも吾妻先生、本書でこれだけネタ出しちゃったら、次の本はもう当分出せないでしょうね。旧作のイラスト引っ張り出して来て、『吾妻ひでお美少女大全』でも出せば絶対売れそうだけどなあ。

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