あの戸田奈津子さんの本
たまたまテレビで、自身の人生をお話されている場面を見て
あの字幕翻訳の第一人者の著者が歩んだあきらめない人生を
読みたくて、この本を手に取りました。 読んだ感想は、テレビで本人が話していた方がビンビンきた。
どうしても事実を丁寧に書いたという文章で、感情移入が難しかった
のが正直な気持ち、。
しかし彼女がとても長い間、翻訳の仕事をしたくとも、関わること
すら難しい時代、外人とも直接話す機会にめぐまれなかった不遇の
時代において、何十年もあきらめずに、自分を信じて思い続けたという
真実には感動した。
本人はさらりと書いてはいるが、並々ならぬ努力と、プロフェッシ
ョナルなこだわりと仕事への厳しさを教えられた気がした。
年間40本を越す翻訳家の仕事。今までに字幕をつけた映画は300本以上
その仕事の多くはアシスタントもなく、本人が一人で付けるというから
まさに驚異的な偉業です。
ほんと学ぶべきことが多い良書でした。
もし英語や映画に興味がなくても、一読されることをお勧めします。
事実を淡々と述べてあります。
字幕翻訳家の仕事について、現実は英語だけ出来ればいいという
甘いものでもなければ、夢だけでのし上がれる世界ではないよという
厳しさを客観的に冷静に書いてくれています。彼女の人生についてもかかれているので、「いつもよく眼にする
戸田奈津子さんってどんな翻訳家さんなの?」って思う人の
入門書にもぴったりです。戸田さんが94年までに翻訳された
お仕事一覧もありますよ。
すべての映画ファンへ
映画ファンは数多く、映画を見る理由が語学の勉強、っていう人も
今は珍しくないと思います。
そんな中、映画字幕ってどうやって作るの?私にも出来る?
そんな疑問を持った人には是非、読んでほしい一冊です。
勿論戸田奈津子さんのちょっとした自伝でもあるので、彼女の字幕ファンにもおすすめ。中身かなり濃いです!!ただの映画ファンにも純粋に楽しめるし、
へえ戸田さんはこんなにたくさんの映画に字幕をつけてきたんだなと分かります。
彼女の今までのお仕事を知りたい人もこれを読めば一目瞭然です。