わかりやすい!!
「テレビ報道」の一般論ではなく、個々の番組を取り上げ、分析を行っているところが良いと思う。番組
としての偏りは、「ニュースステーション」よりも、「ニュース23」の方が大きいという点は意外だった。また、NHKスペシャルを取り上げ、その問題点を指摘する項も面白かった。どのようなプロセスでドキ
ュメンタリー番組が制作されるのか、そのプロセスにおいて、どのような問題が発生する可能性があるの
か、といったことを理解できる内容だった。
放送が終了した番組もあるので、是非次回作を期待したい。
もうちょっと分析に力があると◎
著者が体験したTV報道に関する問題などに加えて、各局のニュース番組の報道の仕方などを比較分析している。本書が意図するように、TVの視聴者にとって「メディアリテラシー」なるものが必要であるというのはその通りだし、こういう本が存在する意義というのはもちろんあるだろうが、不満だったのは、本一冊の情報量としてはやや薄い印象を受けた点だ。
最初に出てくる、NHK報道の話は確かに詳しくなければスルーしてしまうような話題ではあるが、個別のそれほど驚きのない議論がポツポツとなされているような部分が多く、分析に割かれたエネルギーのようなものを感じ取ることができない。TV出演で忙しそうな著者だが、一応学者が書いた本ということで、もう少し気合の入った本を期待していたのだが、そういう期待には沿わない本だった。
雑誌記事程度に軽く読み流す本としては最適。
もっと売れるはずだけど…
本当にこういう時代だとメディアリテラシーは、何よりも重要でしょう。具体的に北朝鮮不審船問題、森元首相の『神の国』発言などを各ニュース番組がどう伝えたかを検証します。各方面で絶賛されたNHKのドキュメンタリー番組を明らかにミスリードしていると言って告発しています。それを調べるためわざわざトルコまで飛んで調査をするフットワークの良さも見事です。
NHKニュース、ニュース23、ニュースステーション、ニュースジャパン、今日のできごとなど各局の放送内容を具体的に見ていくのでどの方でもわかりやすく、役立つと思います。あまり売れていないようですが、メディア批判ですから宣伝してもらえないのでしょうか?