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上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

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上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)の解説

   著者はリスク心理学を専門とし、文部科学省の委員、通産省技術顧問、カーネギーメロン大学大学院学位審査委員など内外で多くの要職を歴任している現役の大学教授。この略歴から想像すると、何やら難解な専門用語に満ちた心理学書のように感じられるが、じつは優しい語り口で誰にでもわかりやすく「上達するための法則」を説明した本である。

   本書で想定されているのは、普通の生活をしている私たちが、人並みの適性のある技能に、そう無理ではない練習量で、まあまあ一人前のレベルに達しようとする過程である。具体的には、心理学での成果を取り入れながら、仕事上の資格取得をはじめ、英会話、将棋、写真、絵画、ピアノ、陶芸など、さまざまな世界における「上達」を説明している。通勤電車の行き帰りでも気軽に読めてしまう内容だ。

   本書によると、上達は単に鍛錬の量や時間だけで決まるものではなく、上達の法則という理にかなった鍛錬が効率の良い上達を生む。著者は、上達を極めた人と、そうでない人との違いについて、認知や記憶心理学などをベースに科学的に分析し、上達の法則は「スキーマ(=枠組み認識)」や「コード化(=思考における知識の言語化)」にあることを解明している。その理論から、独自の精密練習法やスランプ脱出法、特訓法なども紹介している。何らかのスキルを磨きたい、状況を好転させたい、一芸に秀でたい、と願う人にぜひおすすめしたい。(増渕正明)

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)の商品レビュー

4.0 ハウツー本ではないが役立った
本書は、人間が何らかのスキルを獲得していくときのプロセスや法則を、心理学的な見地から解説したも部分がほとんどです。上達のハウツー本だと思って購入したのでちょっとがっかりしました。また、解説の中に「コード化」とか「スキーマ」という専門用語?が羅列されていて、それらの概念が今一つ理解できなかったのも、ちょっと消化不良の印象が残りました。

しかし、役に立つことがたくさんありました。

「上級者と初級〜中級者の違い」について、たくさんの具体例を挙げ(茶道、英会話、スポーツ、将棋、楽器など)、様々な角度(練習方法、人格、教え方など)から説明してあります。

上級者の上達の過程について、自分にも体験がある部分は、「うんうん」と納得できました。理解できなかった部分は、「自分がまだ到達していない域なのだ」と、客観的に自分のレベルを見直すことができました。

また、単に「努力不足」とか「才能がない」と漠然と考えていた自分のスキルについて、別の角度から見直すことができ、別の方法で取り組んでみようという意欲がわきましたし、またスランプに陥ったら、この本を開いてみようと思います。そのようにして、今取り組んでいることについて上達したら、自分なりの「上達の方法論」が体得できるのではないかと期待してます。
5.0 認知心理学による解釈
 この本の良さを実感するためには、認知心理学モデルの図解をよく理解することだと思います。
『「できる人」の記憶の構造』の部分を精密にかつ繰り返し熟読すると、この本の他の部分が
鮮明になってきます。
 上級と中級には質的な差があるという表現も強く印象に残っています。英語の上級者は、英語で
直接理解できるとか、運転の上級者は車両感覚が体得できているなどです。自分の場合、Word
の上級者だと思っていますが、バージョンアップがあってもすぐに使えるようになります。これも
質的な変化のひとつだと思います。
 また、上達の方法論の中で「精密に学ぶ」という表現がありますが、そうだったのかと多々思い
当たるフシがあります。過去の体験で、上級の域に到達できたものと、未だに初級の段階のものが
あります。上級に到達できたものは、確かに「精密に学んだ」経験があります。長年、初級の状態
のままのものに再チャレンジする勇気も呼び起こしてくれました。
 この本は、上達するための最短距離の走り方や上達の程度を実感するには何を見れば良いかを
理論的に解説してくれています。
 出会えて本当に良かったと思える本です。
3.0 期待していたのですが・・・。
感想としては、
「バランスの悪い本」といった印象でした。

本の内容ですが、
まず、この本での上級者の定義を発表し、
上達することの素晴らしさを解説しています。

それから、
「上達するということはどういうことか」
「心理学的視点での解説」
「上達した人は、それ以外の人とどのように違うのか」
と続きます。

半分以上進んでも、
この時点ではまだ、
“方法論”は全く展開されていません。

その後に、
ようやく“方法論”が登場します。

といっても、
その他、スランプについてもページを割かれているため、
実際の方法論は、ほんの少しです。

しかも、書かれている内容は、
一般的なものですし、
全く効率の良さを感じません。

「反復練習をする」
「大量の暗記暗唱をする」などが挙げられていますが、
効率の良い暗記法などは何も書かれていません。

「それができたら苦労しないんですけど・・・」
と言いたくなりました。

この本を読んだ限りでは、
「効率の良い努力」というものは存在しないように感じてしまいます。

まぁ、
「学問に王道なし」
とも言いますし、
そんなもんですかね?

評価としては、
星3つです。
5.0 経験と理論をもとに上達の方法論を考える
何事をしても、そつなくこなし、すぐに上達してしまう印象のある
人がいる。そのように上達した人たちは、どういう特徴・特性を
持ち合わせているのか、中級者とはどういう点で異なるのか、
そして上達するためにはどうすればいいのかについて書かれた
本である。

内容の記述としては、基本的には著者のご専門の学習心理学から
の理論を下敷きにしている。しかし、それに加え、著者の経験
や信念も加え、理論と実践からバランス良く訴えかけてくる
仕上がりになっている。

文体も平易で分かりやすく、「上達」するための方法論を
分かりやすく示した本である。
4.0 上達するための「意識」
自分の能力を上げるには時間的な投資が必要だ。その投資が効率よく行われているかどうかを確認したくて購入通読。
読んでみると、技能が上達するためのポイントが実例をもとに記載されている。教えるということよりも、自己がいかに学んでいくかに重きが置かれている。「ワーキングメモリ」「アイコニックメモリ」「コードシステム化」など上達する際の脳の仕組みの変換を説明してくれているのは面白かった。また、上達方法を実践するためのステップとして「得意を見つける」「効率のいいインデックスの作成」「ワーキングメモリの余裕を作る」など非常に魅力的な上達プロセスの定義だと思った。上級者になるためにそれぞれの段階で必要な「意識」が記載されている。
上達するためには共通のルールはないというのも真理だと思うが、上達を目指す上で自分が適切な意識をもち、選択をしているかを見直すきっかけになりました。

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