せめて他書と用語の統一くらいは・・・
この本を読んでから、他の方が訳されたTOC関連の書籍を読むと
混乱すること請け合いです。 原著は文句のつけようの無いレベルの良書なのですが、他のTOC
関連の書籍と訳語の使い方が大きく異なるところがいくつもあり、
「CLR」を「論理的な賛成留保のカテゴリー」と訳しているとか、
他の思考プロセス本を読んでいると、翻訳の端々に違和感ありまくり
で面倒くさいことこの上ないです。
TOCの思考プロセスをやっている人と話すときに、この本しか知
らないと、日本語で話している間はお互い何を言っているのかわから
なくなることは確実かと思われます。
思考プロセスに使われる用語について、他の書籍で補う手間を考え
ると、原著が良書といえども☆2つがせいぜいでしょう。
TOC思考プロセスの解説本
この本では、TOC理論の”思考プロセス”について、実例列挙ではなくそのツールと手法の解説が行われています。ゴールドラット著「ザ・ゴール2」を読み、思考プロセスについて興味を持っていたので買いました。思考プロセスは経営や製造に限らず、あらゆる場面で利用できる問題解決の手法です。
TOC関係書籍はたくさんありますが、どれも実例から述べるものが多く、経営者などではない一般人が利用するには余計な情報が多いと思えます。逆に、この本は思考プロセスの説明から始まり、実践するための手助けになります。実例は少ないので説明書のようなものだと言えます。他の実例を含んだ思考プロセスの本を読んでから、本書を読むと、思考プロセスを理解しやすいと思います。
この本は「ザ・ゴール2」を読んで、思考プロセスを理解したい、が、小説からははっきりと理解できない、と感じる人にお勧めだと思います。他の本では実践例が多いかあるいはそれが読者に関連の無いことで理解の妨げになる場合があると感じます。
あと、本のタイトルの”頭のいい”という言葉は余計だと思います。原題には付いてないのに、なんで付いているのかと疑問です。
5つのツールの掲載順番が…
思考プロセスの5つのツールをわかりやすく網羅してて、たぶん講習などを受ける必要なく思考プロセスが使えるようになる良書だと思います。
ただし、5つのツールの掲載順番がちょっとおかしいと思います。
個人的には以下のようになってれば3回も読み返さず頭にすっきり入ったと思うのですが…
第1章 制約理論(TOC)
第2章 十分原因第3章 論理的な賛成留保のカテゴリー
第4章 必要条件の思考
第10章→第5章 全体的な分析
第7章→第6章 現実問題構造ツリー
第8章→第7章 雲(対立解消図)
第6章→第8章 未来問題構造ツリー
第9章→第9章 前提条件ツリー
第5章→第10章 移行ツリー
「頭のいい人の」はホントに余計です。この本の価値を下げる悪タイトルだと思います。