組織の部分より個人に焦点をあてた部分の方が
なぜ大相撲の人気は回復しないの?星野監督は、優勝できたの?サッカーは根付いたのに、他のスポーツは?等の問題に、成功体験や「何も変革をおこさない」ことを中心に、原因を分析し、今後どうするべきかについて書かれていました。「組織」とタイトルにはありますが、「個人レベル」に焦点が当たった部分も多く、その部分の方が興味深かったです。星野監督の「変革」の進め方、小出監督の選手との関係、考え方、トルシエとジーコの考え方の違い、などなどです。
おかれた環境も違いますし、「組織改革」が学べるかどうかは、??ですが純粋にスポーツ新聞の解説(+かなりα)を読む楽しみは、味わえます。
文章が、たいへん読みやすいです。お手本にしたい。ササットと読めて、ホホーと感心する本でした。
名著です。
すばらしい!!久々に刮目する本に出会った。『こころ』とか『カラマーゾフの兄弟』の歴史的名著を5つ星とすると、現在の本は4つ星止まりと考えていたが、5つ星あげざるおえない。スポーツ・ジャーナリズムの枠を超えて、日本人論、経営論、人生論にまでなっている。下手なジャーナリストより洞察が深いのは、スポーツが世界を相手にしている所以だろう。ここで書かれている事は、あらゆる分野の人に啓示を与えてくれる。
書かれているすべての事で良く言ってくれたという思いだが、一点だけ経験則から疑問を抱いた。「勝者の実学」と「精神性」との関係である。スポーツの目的が人間形成や成長などに供する今までのやり方を否定し、楽しむこと勝つことを目的とするあり方に変更すべきという点である。本来、正しい人間性とか心が有れば、自ずと正道に導かれるものだ。二宮氏の言っていることにやぶさかでないが、今までのスポーツのあり方が人間形成をお題目にしていながら、実質は人間形成を蔑ろにしていたというのが現実なのではないかと思える。
しかし、本書に喝采である。