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本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

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本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)の商品レビュー

2.0 現代国語が得意な人向け
 簡単に言えば、作家の視点で書かれた読書法を紹介する本。

 内容はさほど悪くはない。線を引いて本を読む、複数の新聞を読み比べるなど、
 情報過多の時代だからこそ作者の言うスロー・リーディングが重要になる
 という意見には私も賛成である。

 だが、その割には「声に出して読まない」、「書き写しは効率が悪い」など、
 伝統的な読書法を否定しているところはどうかと思う。
 この本の立場では「読書は楽しむもの」というスタンスなんだろうか。

 また、後半の実践編の部分が退屈。
 作品の一部を伐採し、平野流の読み方を披露するというもので、
 現国(現代国語)の授業と何が違うんだと言いたくなる。
 また文学、哲学の分野にしか限定されていないので、
 これだけでは幅広い実践も難しい。
 
 学校や予備校での国語教育の性質上、限られたテキストを深く読むという
 「精読的」な読書になりやすい。
 むしろ自発的な学習が求められている人が読むのなら、
 「多読・速読的」な読み方を紹介してくれたほうがありがたい。

 現国の授業が身についている人であれば、本書に書かれていることぐらいは
 普通に実行していることばかりである。
 逆に、私のように現国の授業や文学が嫌いだった人には苦痛である。

 個人的にはあまり必要性を感じない1冊。
4.0 情報化時代に投じられた一石
 スローリーディング(ゆっくり読む)、この提案は素晴らしいと思いました。そして著者のたくみな文章力によってスローリーディングの重要性がわかりました。ただ肝心の「本の読み方のコツ」の記述が少ないです。あっても結構常識レベル(辞書をひけとか、声を出して読まないとか)。おそらく著者自身整理しきれていないのかもしれません。後半の8人の作家の作品の書評をすることで、実戦形式でコツを教えてくれていますが、これだと問題集メインの参考書のような感じです。もっと一般化しうる理論(コツ)を知りたいと思う人には物足りない思います。8つの作品を読んだことないと、まさに「大本営発表」のようになってしまって、著者の書評、着眼点はすごいなー、で終わってしまう可能性があります(私のように)。私はかろうじて森鴎外の「高瀬舟」だけは知っていて、自分の感想と照らし合わせて読むことができましたが、やはりというか案の定、著者の視点はすごいなー、と思った一方、「考えすぎ?」な部分もあってあまり参考にならない箇所もありました。

 不満を書きながらも星4つなのは、やはり著者のスローリーディングに対する熱意が伝わり、共感できたからです。やはりプロ、表現力が素晴らしいです。
 
 曰く、「書き手の仕掛けや工夫が読者に気付かれずに、今も埋蔵金のように眠っている」
 曰く、「速読は明日のための読書、スローリーディングは5、10年後のための読書」
 曰く、「読書は読み終わったときにこそ本当に始まる」
 曰く、「読者が本を選ぶように、本もまた読者を選ぶ」
 曰く、「より先にではなく、より奥に読めば、1冊で10、20冊分の手応え」

 などです。その気にさせるのはうまいが、本番は「あれっ?」みたいな印象なのが残念ですが、気付かせてくれただけでも私は大いに評価したいですね。情報化の時代に投じられたこの一石は、人によっては「大いなる気付き」を得ると思います。
2.0 ジャンルの好みで賛否が分かれる一冊。
アンチ速読の立場で、読書の実践についてまとめた書。
レビュアー自身は速読のスキルを好む立場で、
速読に対する批判としてどのようなものがあるか、
それを知りたくてこの書を読んだ。


この本では、
「本を速く読む」ということに囚われることなく
読書の価値や方法を述べているため、
従来で言う「精読」に近い読書の方法論を学べた。
精読のための方法論をまとめた本も意外と少ないので
その点では希少価値の高い一冊かもしれない。


ただし、筆者が小説家であるためか、
取り上げられる文献のほとんどは文学作品。
善く言えば、本書のテーマにぴったりのジャンル、
悪く言えば、時間が限られた中で本を読みたい人の
ニーズには応えにくいジャンルが並んでいる印象は否めない。
余暇として読書をしたい人には向くと思うが、
仕事のために本を読みたい人、
文学作品が好きでない人には合わないかもしれない。

さらに問題なのは、
本書で速読を問題視する根拠は
「自分がやってみてダメだった」という事実のみ。
アンチ速読の根拠のいい加減さには愕然とさせられた。


そんなわけで、
得るべきものはあるにはあるが、
読者の好みによって賛否が分かれる一冊だといえる。
個人的には、やや不満の残る一冊であった。
4.0 作家の読書観
世の中に「速読」というものがあるからこそ、それに対抗して「スロー・リーディング」を打ち立てているのであって、あえて「速読」のような一つの「技術」というよりは、従来の「本の読み方」の本だとか、国語の時間に習ったことを思い出すような、文書の読み方が語られているように思いました。

作家の読書観、作品に対するこの作家の解釈が述べられていますが、学校の国語の授業を離れてから久しいので、昔を思い出した気分です。

私自身、フォトリーディングの講習に大枚はたいて行った事があります。ただ、そこで習った技術を使おうとすると、結構本を読むのに焦って疲れるので、最近ではほとんど使っていません。

著者がこの本で批判している「書いてあることを頭に直接画像として焼き付ける」部分については、受講した時に「フォトリーディングだけで、読んだことが顕在意識上で分かる」とは説明してはいなかったので、著者の認識は違うなぁと思います。ただ、私自身は、フォトリーディングの訓練を持続的にやっていないので、フォトリーディングならではの効果は感じたことがありませんし、著者がこの本の中で取り上げている文学作品などになると、フォトリーディングを使って読んだとしても何回か読み直しをすることになるし、結果として速読技術を用いても余り面白い読み方とは言えないと感じます。

どちらかというと、この本を読んでよかったのは、日頃本はいっぱいよんでいるのに、案外文学作品をじっくり読んでこなかったな、と自分を振り返ることができたことです。
3.0 期待はずれかな
なんてゆうか作家さんとかのための作者の気持ちを理解する方法をしる読書の教本て感じです。良いこと書いてるんですけど、実用的じゃない気がします。著者の言うとおり深く考えながら読んでたら時間いくらあってもたりないって感じです。ただ出だしは良いので星3つです。

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