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歴史上に存在した人物、架空の人物などなど、筆者が現代日本に 影響を与えていると考える人物を、独自の視点で解説していきます。 その解説の視点が、会社組織になぞらえている点が特に秀逸ですが、 さまざまな現代日本の根底に流れる考え方や行動様式など、 読むにつれて、改めてわれわれが長い歴史の上にたっていることを 再認識させられます。 それは誇れる部分もあり、反省すべき点もあります。 これからの日本の行く末を考える上で、一度は読んでおきたい 本だと思います。
まず、とにかく視点が興味深い。 日本を創った、というタイトルから、国としてのシステムを創ったというようなイメージをまず持ったが、内容はそうではない。 今の日本人が持つ慣習、社会の常識、そして一般的な考え方。これらは遥か昔の時代から現代までの間に生まれた幾つかの統治体制や世間に広まった学問などの積み重ねにより醸成されてきたものだという。 文化や習慣は一朝一夕では形成されず、幾重にも違う文化・習慣が重なり、混ざって出来上がっていくものだということを実感した。 本書で挙げられた12人は、現代日本人の特徴に多大な影響を与え、日本を、というよりも、日本人を創ったと言える人々である。 今後ますます多様化する国際社会で国として発展していくためにも、日本という国の基礎となる部分はどのように形成されたかをまず知ることが重要だと思う。 そのためには本書を読むことをお勧めします。
堺屋太一さんは、通産省での仕事や大臣の経験をお持ちですから、セレクトが政治・経済を基本になってしまいます。 得てして日本の英雄というと、話としてネタになったり、昔から語り伝えられた人物に脚光が浴びがちでが、この12人は歴史を実際に動かしてきた人物といっていいと思います。 聖徳太子は、日本文化創造のさきがけとなった人。織田信長は武将でありながら、楽市楽座など封建的な経済システムに、商業的な要素を入れて改革をすすめた人物。 大久保利通は、明治に始まる政治を近代的なシステムとするための基礎を作った政治家。 異例のマッカーサーは、理想的な戦後の日本を作ろうとした軍人。松下幸之助は、経済の視点から政治家を育てようとした経営者。 どの方も、その時々に、それぞれの立場から大きく歴史を動かした人物。この書は、ビジネスセンスを磨く一書といってもいいかもしれません。