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著者は日本は、ありとあらゆる思想を輸入して、世界をリードする独自の精神文化を作ったと、 そういう見方もあるのかと感心しました。 相互信頼は日本の基本的な精神ですが、逆にそれを利用されて詐欺が横行している社会について どう考えているんだろうって思いました。 見方によっては、ただ甘いというかお人好しだけですし、住み心地がいいという面もあるのも確かです。 私は著者とは50歳違う団塊ジュニアですが、感性が違うのかなと思いました。
著書の鋭い国家観、文明観、日本人観は、他の類書に散見される共通の話題も一部 にはあるが、オリジナルの視点が多く、そのほとんどが「なるほど」というものばかり。 副題には「現在と未来」とあるが、それは日本の過去を基盤としたものであり、読後 の印象としては、歴史的な記述が予想より多かった。 日本人はワイドショーの構成を見てもわかるように、社会のよさより悪さを耳にする 方を求める傾向があり、著者の本を敬遠している人も多いかもしれないが、本書も、国粋 主義や行政・政治家を擁護するような偏った立場ではなく、より高い次元から日本の 過去・現在・未来を語っている。 アメリカの「ポケモン」好きの子どもが大人になったとき、アメリカの裁判社会は 終わりを迎えるのか。 世界一金を貸している日本は最も立場が弱い国なのか。 どうしても批判的に読みたい人には、それにふさわしい題材がちりばめられている。 著者のように、日本のよさに対する自信や誇りは、日本に生まれ育った私たちには 当然だから、今さら誇りに思うこともない・・・という心境になれるまで、あとどれ くらいかかるのだろう。 「一神教より人間中心主義」「合理的解決より平和的解決」「キリスト教的決着より ピカチュウ的決着」・・・著者は日本が「精神」によって独走することを望んでいる わけではなく、多くの伴走者が自然に集まってくることを期待していると考えられる。