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まず、日本&天皇論で始まり、日本神話から神武天皇までを簡略化して記す。 ここまでは、この手の書籍通りだが、ここから考古学的な論述でも日本の古代を記しているのでバランス感覚がある(縄文&弥生論には私見と異なるが)。 その後は、歴代の天皇史を進めるが、幕政を除いては日本史そのものである。 逆に、天皇が表舞台から離れる普通の「日本史」では学べない幕政時の天皇史(天皇と幕府&民衆の関係)も学ぶことができて参考になった(個人的に近代史を重点的に学んでいるため、通史の基礎が学び直せて良かった)。 個人的に、この本を読みながら天皇史の視点から日本史を組み立ててみて(「あの天皇と○○の関係で、この出来事が」)、ついでに、125代の天皇の諡号を全て覚えてみてみたが、その作業も楽しめたので、皆さんも是非、お試しください。 戦前は強制的に全ての諡号を覚えさせられたそうだが、いざ試してみると、日本文明に生きる日本国民の基本的な作業という気もする。
本書はほぼ時系列で神話・古代から現代に至るまでの「天皇の歴史」を基本的に追っていくものです。 また巻末では著者と皇族の方との対談も載っています。 本書では主な歴史上の出来事について、解説のあるところとそうでないところがあるため、おそらく高校卒業程度の日本史の知識がないと多少読みづらいと思います。 特徴として、一つの時代に偏らず満遍なく現在に至るまでを記述しているなと感じました。 巻末の皇族の方との対談も非常に興味深いものがありましたが、一番印象に残ったのは、初代天皇と言われる神武天皇誕生までのエピソードです。 「古事記」や「日本書紀」を参考にして語られるのですが、これらの書の存在は知っていたものの内容は初見だったため、神々の逸話はかなり楽しめました。 結論として「広く浅く」天皇の歴史を知るにはもってこいの書だと思います。