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オタクと言われる人たちがどのように日本経済に関わっているか。 私自身いい歳してアニメも特撮も大好きなので、本著を読む事で客観視できるものがあった。 インターネットの発達は間違いなくオタクと言われる人々に大影響をもたらした。 ヤフオクやamazonでは大抵のグッズが手に入るし 近年ではyoutubeやニコニコ動画、著作権侵害サイトによって無料でアニメを鑑賞できる。 近場の玩具屋を歩いて商品を探し回るとか(小売店への経済効果) 仲間に頼み込んでビデオを録画しもらうとか(コミュニケーション) 一本、数万円のビデオを購入するとか(著作者への還元) 著作の中で「かつて経済的に豊かな者でなければオタクにはなれなかった」 との一節には唸った。 今は親のスネ齧ってプープーしてる人でもなれてしまう。 色んな意味で今のオタクは宜しくなくて、昔のオタクの姿に心打たれるものがあった。
ふたりのオタクが、オタクの過去、現在、未来について語った対談集。 表題の「オタクに未来はあるのか」というタイトルは、ちょっと内容とずれている気がします。本を売るためにはしかたがないのでしょうが。 大変気にいったのは、気軽に話されているなかに、ぎょっとするようなイメージが出てくることです。それだけで、この本を読んだかいがありました。 たとえば。 インディーズアイドルが近頃はやっている。。ファンが数十人しかいないが、少数から多額の金を吸い上げることで成り立っている。狭く、濃く、が合言葉になっている。 恋愛マーケット(つまり、オスがメスを獲得するために費やされる費用)は、GDPの11%ある。これが55兆円。 オタクは結婚もできず、アニメに恋人としての役割を求めるが、やがて、妻としての役割も求めていくだろう。身の回りの世話をする、人間型ロボットが出てくるのではないか。(綾波レイのロボットにかしずかれているオタク男、というのも大変不気味な感じがしますが。) オタク関数をこう定義している。「メジャーな正しい媒体」×「クリエーターの才能と旬」×「いいスタッフ」。 スタッフについて、森永氏はこう言う。 「今の市場原理主義の人たちのいちばん悪いのはね、それらは均一のパーツだと思ってるんですよ。働く人を使い倒して、潰れたらまた別のパーツを連れてきてパチッとはめれば、おんなじアウトプットが得られると思っているんですよ」。 (「アニメはもうかっている。よし、国としてアニメを後押ししよう」と言っている政治家や、官僚も、たぶんそんな勘違いをしている人たちなんだろう、と思いました。) 本自体が、とりとめのないおしゃべりという感じがしますので、こうして抜き出したイメージも、とりとめもなくなってしまいました。 とにかく、オタクというものに興味を持つ人、特に経済に関わる人は、読んで損のない本だと思います。 逆に、読まないほうが良いと思われる人は、普通の恋愛が主食の女性たちです。 読んでも、わけがわからず、へたをすると「なにこれー。えー、気持ちわるーい」と言いかねませんから。
森永さんと岡田斗司夫さんが、オタクやアキバについて森永さんの経済分析をふまえつつ対談しています。 この、お二人が、ご自身達のオタクへの嗜好の芽生えがどこから来たかや、現在のアキバやアイドル文化、そして最後に、オタクの行くべき道について語ってます。 しかし、本人達も認めてるようにオタクも細分化して、かつてだったらアニオタの95%はガンダム、そして80%はエヴァを見たという現在では共通項もなく、一口にオタクの未来といっても、どのオタを指しているのかよくわからなかった。 ただ、対談の論旨から言うと、いわゆる萌えゲーやアニメ嗜好のオタを指していると思うがそういった産業(例えばフィギュア製作会社や同人サークル)への提言らしきものはあったが しかし、結局個人はどこへ行こうとしてるのかは、よくわからなかった。 筆者達も含め、いまや、オタクと言われてる方々は、中高年の方々も相当数いらっしゃると思うがその方々への提言も欲しかった。最後には今風に言うと、後期高齢者になったらどうすべきか何てことも近々まとめて欲しいところだ。 ところで、私は、この本を、50分程で読んでしまった。読むのが早い読書家なら、もっと 早く読めるだろう。森永さんは、社会の底辺にいる方々へのアプローチ(有名な年収300万時代を生き抜く経済学とか)をしつつも、一方で金の少々かかるオタビジネスへの言及とか、少々その言説に矛盾を感じてしまうのだが、この本も、この内容で税別1100円はないだろう!って憤慨しました。 御二方は、他にオタクへの言及した本はありますから、そういう本を読んでいれば本書は特に読む必要ないと思います。わざわざ新刊で買うのは、それこそ「大人買い」です。新刊で買うことはとてもお勧めできません。