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犯人に告ぐ

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犯人に告ぐの商品レビュー

4.0 「震えて眠れ」にしびれます
面白くて一気に読みました。
スピーディーで最後まで飽きさせません。

主人公巻島が不器用すぎて痛々しいです。
無理解な外野からの批判も意に介さないような超然とした雰囲気で、ただ事件解決のために全力を注ぎます。
でも内心痛みを感じていないわけじゃない。
だから津田長や本田、被害者の会、家族など、巻島の数少ない理解者の存在がほっとさせてくれます。

津田長が、植草に対して言うセリフ。
「人を叩きすぎちゃいけません。叩けば誰でも痛いんですよ。叩いてもこいつは痛くなさそうだからと大丈夫だろうと思っても、それは相手が我慢してるだけなんですから。」(趣旨)

巻島を心から理解してこそ出てくるこの言葉に、なんだか胸を突かれたような気分になりました。
人と接する上ですごく大事なことだと思います。

残念なのは最後事件解決した後の周囲の状況が書ききれてなかったことです。
主人公巻島にとっては事件が解決され、過去の自分自身のわだかまりが乗り越えられれば外野の声は多分どうでも良いことなのだと思いますが、読者はすっきりしない!!
植草に関してはスッキリしましたが、テレビ局とか曽根とかが巻島を賞賛するシーンとか犯人が巻島に負けを認めるシーンとかちゃんと見たかったです。
なので星一つマイナスで。
3.0 ドラマなら……
この作品は、映像になってこそのものだと思う。視覚によってならばインパクトを与えられるであろうシーンが多々あるため、文章で楽しむには少々動きに欠けるように感じられた。
また「劇場型捜査」がテーマのためか事件の手がかりそのものが少なく、登場人物の推理があまり描かれない(推理をすることはあるが思考描写が推理小説的でない)ように思う。
しかし、クライマックスは非常に迫力があり、キャラクターの魅力も相まって素晴らしい完成度となっていた。
2.0 ごめんなさい
とても丁寧な文章で人間が描き出され、正座して読みたくなるなーと思ったのですが、ストーリーについては、正直なところ、最初から最後まで首を傾げながら読んでしまいました。最初のほうの失言もちょっとやり過ぎでありえないという気がしてしまい、そのあと、警察が犯人逮捕のために民放一社の番組に出つづけるというのも理由が納得できず、無茶にしか感じられませんでした。そして、視聴者受けするからと公務員が高級ブランドのスーツを着てテレビに出るというのも、視聴者に嫌われるぐらいでいいという言動も……。最後には納得させてもらえると思ったのに、あのオチでは。最後に放った犯人へのメッセージも、個人的にはダサイと思ってしまいました。
5.0 「逮捕はもう時間の問題だ。逃げようと思うな。今夜は震えて眠れ」
 幼児誘拐事件の身代金受け渡しの現場で犯人を取り逃がした事により人質を殺害され、なお記者会見の場で失態を犯し地方へ左遷された神奈川県警元警視・巻島史彦!

 かつての上司であった警視監・曾根要介の引き抜きにより、川崎男児連続殺害事件――通称“バッドマン”事件――の特別捜査官を任され、テレビを通じて“バッドマン”との劇場型捜査の攻防を描いた警察小説である。

 昨年、WOWOWが新たに立ち上げた劇場用映画レーベルの第1弾作品として映画化(監督:瀧本智行、主演:豊川悦司)により、公開 (07.10.27) されて話題を呼び、私自身も映像から本書を手にした次第である。2005年の大薮春彦賞や週刊文春や週刊現代でも1位に輝いた本書は大変読み応えのある力作であり、十分に堪能した。

 主人公・巻島や上司・曾根以外にも巻島の腹心であるベテラン刑事・通称“津田長”こと津田良仁(映画では笹野高史氏が好演!)や同じく巻島を信頼する部下・本田明広、キャリア組で曾根警視監の甥にあたり、腹に一物のある刑事総務課長・植草壮一郎(映画では小澤征悦氏が憎々しげに熱演!)など一癖も二癖もある登場人物たちが一つの事件のなかで錯綜する展開が面白い(特に捜査情報を元恋人であり、ライバル局の女子アナである杉村未央子に漏洩する植草課長に対し、巻島・津田・本田の3人が罠を仕掛けるところが秀逸であり、また植草が映画ほどあざとくないのも印象的)。

 最後に犯人を追い詰める巻島のテレビ発言のシーンが印象に残りました。


「逮捕はもう時間の問題だ。逃げようと思うな。失踪した人間は真っ先にマークする。今夜は震えて眠れ」

5.0 犯人よ、今夜は震えて眠れ
「犯人よ、今夜は震えて眠れ」
見出しに書かれたこの言葉に惹かれて読んでみました。マスコミを利用しての犯罪捜査。警察内部での障害。様々な思惑が交錯する中で、ただただ信念を貫いて捜査を続ける巻島管理官。
警察組織の描写も細かくてその分野に興味がある人にも面白く読めるかと思います。
文章量は割と多めです。
でも読んでみる価値はあるかも。

映画化もしていますが、映画を観るよりは原作本の方が面白いと思いました。

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