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時代の寵児だベンチャーの雄だともてはやされ、持ち上げられ、ただ運が良かっただけなのに その気になり、すべてを失った後でも自分は他人とは違うのだと思い込むことで苦難に耐えてきた。 いつか、そのうち。いつか、かならず。いつか、あの栄光を再び。 いつかなどという日は永遠に来ないのだ。自分にはあると思っていた才能など、実はちっぽけな ものでしかないのだ。人より計算が速く、機を見るに敏なだけ。それ以外の才能など皆無だし、 人を引きつける魅力などどこにもない。ただ生意気で身の程知らずな若造が自分だ。 この小説を通じて、作家が最も言いたかったことがこれだろう。
この人の不朽の名作、「不夜城」と比べると、ちょっと甘い(笑 まあ、なんていうか、よくある、企業←消費者金融(笑 と暴力団と警察のお話。 裏社会の表面だけ、軽くなぞった感は、否めないかなあ。 たぶん、アキハバラディープで、秋葉原のほんまもんの「おたく」が、怒ったように、 ほんまもんの、かつての消費者金融の役員クラス・フロント・癒着おまわりが、読んだら、 怒るんじゃないかな。 この人の不朽の名作、「不夜城」と比べると、ちょっと甘い(笑 まあ、なんていうか、よくある、企業←消費者金融(笑 と暴力団と警察のお話。 裏社会の表面だけ、軽くなぞった感は、否めないかなあ。 たぶん、アキハバラディープで、秋葉原のほんまもんの「おたく」が、怒ったように、 ほんまもんの、かつての消費者金融の役員クラス・フロント・癒着おまわりが、読んだら、 怒るんじゃないかな。 現実は小説よりもっとえぐいよ。
普通にオモシロかった。 夜の歓楽街に生きる男女の、欲望と裏切りのストーリー。 馳星周お得意のダークサスペンスである。 短いセンテスで畳み掛けるような文体が売りだった かつての小説に比べると、ここ最近の著者の作品は、 小慣れた文章と鷹揚な雰囲気が目立つ。 そのスタイルがノワール小説の世界観と緊張感をぶち 壊すことも多かったのだが、この「トーキョー・ バビロン」では珍しく成功していたような気がする。 つまり各登場人物を丁寧になぞっていくことによって、 入り組んだ物語が、よりクリアに浮かび上がってくるのである。 多少のご都合主義はあるものの、追い詰められていくキャラ たちの緊迫のドラマを、安心して追うことが出来た。 もっとも他の評価がなかなか辛口なのは、デビュー作にして 最高傑作でもある「不夜城」の存在のせいか。つねに評価の 引き合いに出される「不夜城」の呪縛から、馳が解き放たれる 日がくるのだろうか………。
馳ワールド十八番の新宿ジャパニーズマフィアストーリー。 2人から3人そして4人となった共犯者がそれぞれの欲望を押さえ付け張り詰めた緊張の糸を引き合う。結局女のしたたかさに翻弄される展開もご愛嬌。600ページもの長篇だったが数日で読み切る事ができた。
IT長者から、滑り落ちて、莫大な借金を抱える男。 暴力だけを信じて生きているヤクザ。 身体を壊し、酒が飲めなくなった元No1キャバクラ嬢。 この3人が、一発逆転を狙って大勝負に出た。 展開は相変わらずスピーディーでおもしろく、個々の登場人物も個性的だ。 ただ、ラストは、他の馳星周の作品を読んでいたら、容易に想像できるものだ。 たまには、異なったエレガントな終わり方はないのだろうか? 裏世界を描いているが、表世界を真っ当に生きていても、少しのきっかけで 裏に足を踏み入れてしまい、そこから出られなくなることが当たり前のようにあることが わかる。 まあ、ラストは兎も角、読んでみることをお勧めする。 少しワルの気分になれるからだ。