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双葉社、漫画アクションで連載中の漫画です。私はアクション本誌を購読していませんが、ネット上である方が絶賛されていたのと、作者の他誌での読み切りがなかなか面白かったので、購入してみました。 一度読んでみましたが、かなり面白い作品です。題名にあるとおり、江戸時代後期という舞台の下、主人公・お蝶が耳かきをするという単純な話なのですが、けっして各話各話は退屈なものになっていません。彼女のもとに耳かきをしてもらいに行く人々はしかめ面の奥にそれぞれに悩みや不安を抱いていますが、お蝶のすばらしい耳かきの腕にあたって一転、恍惚の中に辛い現実を一瞬忘れ、以後は憑き物が落ちたかのようになります。「毎回登場する人物が悩みを抱えていて、〜してもらうと解決する」といった、短編連作漫画に非常にありがちな形式を、耳かきという一見、特異で、けれども我々にも馴染みのあるものを扱って生かしていくのは素晴らしいアイデアだと思います。(ビッグコミックオリジナルの『山本耳かき店』とはテーマは似ていても方向性が違います。こっちも良作で、単行本化を待っています) 少しうまくいきすぎ、と取れるところもありますが、流暢で色気のある絵に乗せられて展開する話は、毎回グイグイと読ませます。人物のセリフは時にはおフザケが過ぎますが、陽気な感じで読みやすく、江戸時代ものだからと言って敬遠することはありません。 もっと売れてもいい作品だと思うので、気になった方はぜひ読んでみてください。きっと続刊が早く読みたくなります。