商品の情報
中世思想史 (平凡社ライブラリー)

中世思想史 (平凡社ライブラリー)

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

中世思想史 (平凡社ライブラリー)の商品レビュー

5.0 画期的名著
 最近、朝日新聞の広告にリーゼンフーバー氏の『中世における理性と霊性』(知泉書館)の宣伝が載っていたものを切り抜いておいてネットで検索してみると、本書を含め同著者のものが平凡社ライブラリーに二冊も収録されていた。ネットで書籍を物色するのには人一倍時間を使っているので、こんな見落としはすることがないとは思っていたが、これは完全なチェック漏れだった。文句なく名著であるし、教科書、教科書風であるから記述は網羅的で基本的であるものの、完全に今の私の関心、譲歩できない特定の観点に一致している。私はクリスチャンでは勿論ないが、読み切るものの少なくなった本の中で本書だけは眠りたくなくなるくらい、読んでいくごとに身が引き締まっていくような、確かに記述は編年体だが、著者の圧縮してみせたこの西欧人による神への考察の数々は歴史の通念とは逆に深化され一定の高みに達していくもので、私には快感であり爽快でさえあった。
5.0 格好の見晴台
 本書一読、余りの固有名詞の多さに、当方の情報処理が間に合わず、何ともよく分かりませんでした。概説としての哲学史通史しかやったことなかった身には、本書に登場するキリスト教思想家を中心とした中世の哲学者に、初見の名前が数多かったからです。

 しかし。

 最初に触れた時には殆ど知識の定着を見なかったのですが、中世絡みの本(例えばエミール・マール『ヨーロッパのキリスト教美術』とか)を読んでいてより深く知りたい人・物が出て来た際、本書に当該記述があったようならば、参照するようにしてみました。そうすることによって、少しづつ馴染んでくるようになりました。更に参照する際、本書は基本的に通史である為、参照語句のみを知るのではなくして、語句の周辺を読むことによってそれを体系的(或いは「関係的」)な知識とすることができます。
 本書を「通読できる辞書」的に使っていくほどに、これはこういう風に使う本だなあと勝手に合点するようになりました。
 かのルネサンス研究家にして真物の知識人・林達夫がブルクハルト『イタリア・ルネサンスの文化』について「ヨーロッパを俯瞰する為の格好の物見櫓」と述べたのは有名ですが、本書も今述べたように、中世思想の「見晴台」あるいは思想史のコンパクトな「地図」として活用されるのが有用な遣り方かと考えます。

 つまり、とりあえずざっと読んでおいて、あとはしかるべき時に引き戻って確認する。
 深く知りたければ、どの年代か当たりをつけて参考文献表から他の文献にあたる。
 そういった使い方が出来るように、本書の索引および参考文献表は他の新書判に例を見ないほど充実しております。

 一度通読して分からなかった人も、時間と根気が許すならば、もう一度読むか、類書を読む際に時々帰ってきてみることをお勧めします。本書が、中世という混沌たる時代を読む為の、格好の見晴台の一つになってくれるかもしれませんよ。
5.0 中世思想の参考書
 イエズス会士である著者は「中世思想原典集成」、「キリスト教史」などの監修を手掛けて功績を残した。中世思想を知るには古代の説明が不可欠であることを訴えている。ドイツ語からの訳の文体は流暢に書かれており、キリスト教用語が使われ、一般の読者には多少なりとも小難しい書物になっている。ヨーロッパ中世の歴史をキリスト教の思想に重点を置き、それぞれの時代の活躍した人物の著書と、その思索を、歴史的背景に基づいて紹介することを中心に、主要な人物においてはその生涯に至るまで、著者の博識な考察を交えて端的に語られている。一冊の中に知識が凝縮されているがゆえに、十分に理解を得るには、中世思想に対する予備知識がある程度必要である。
 キリスト教は、ローマ帝国による迫害、教父による異端の排斥、修道生活、古代復興、ユダヤとイスラーム思想の影響、諸学派との論争などを通してわかることだが、根底を揺るがされながらも果敢の声明によって独自の成長を遂げていったことが窺える。日本においても中世思想を受容することの意義は大きく、一人ひとりに学問に投じた精神が根ざされることを願っている。中世思想の研究のために思想家たちの著書に触れる場合に、一度は読んでおきたい必携の通史である。
3.0 哲学などを学んだ方に
中世文学をやるにあたって、中世思想は頻出なため、必要を感じ、購入。
中世というより古代から、近世にいたるまで非常に幅広く論じたボリューム
たっぷりの労作。
全体として、キリスト教と哲学のかかわりが中心としてある。ギリシア・
ローマ世界はキリスト教から見れば異教世界であるため、古代の学問と
キリスト教徒の摩擦がおこってくる。それを、多くの学者、聖職者たち
がそれぞれに考えていくさまが描かれている。
ただし、膨大な人名と専門用語により、哲学を知らない人間にとっては
非常に難解であった。一週間かかって読んで、ほとんどわからなかった。
ある程度専門知識のある読者が望ましいのではないだろうか。
5.0 独りよがりな評価にだまされないように
果たして下の人はこの書物を通読した上で評価したのでしょうか。
一通り目を通した私は、下の評価に大きな疑問を覚えました。
確かに、中世後半から近世にかけては、
記述が十分でないかもしれません。
けれども、中世初期から盛期にかけての説明は濃密で、
しかも理解しやすく、たとえばド・リベラの『中世哲学史』よりも
優れているように思えました。

それから、この書物は、いまや数多くいる日本人の
中世思想研究者(視野狭量なという形容詞が必ずついてまわる)
には到底書き得ないタイプの概説書であるという点でも、
評価されるべきでしょう。

特筆すべきは、訳者村井則夫氏の日本語のうまさです。
硬くなりがちなドイツ語からの翻訳であるにもかかわらず、
文章はいたって自然です。

下の人があげている瑣末な若干の問題点
(木を見て森を見ずとはこのことです)を差し引いたとしても、
日本におけるこの書物の価値は何ら減じることはありません。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 pixivで学ぶイラストテクニック集
おすすめ度: 価格: ¥ 1,800  近日発売 予約可
2位 彩雲国物語  黒蝶は檻にとらわれる (角川ビーンズ文庫)
おすすめ度: 価格: ¥ 540  通常24時間以内に発送
3位 生声CD付き [対訳] オバマ演説集
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  通常24時間以内に発送
4位 起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  通常24時間以内に発送
5位 「儲かる!会社」に一瞬で変わる 1日10分、年収3倍 見田村流超マーケティング
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  通常24時間以内に発送
6位 26年でダメになる家に35年ローンを組むのはやめなさい。―間違いだらけの日本型家づくり
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  通常3~4日以内に発送
7位 スピード・ブランディング―普通の人がブランドを確立し、成功を加速させる
おすすめ度: 価格: ¥ 1,500  近日発売 予約可
8位 MUTUALITY:CLAMP works in CODE GEASS
おすすめ度: 価格: ¥ 1,995  通常3~5週間以内に発送
9位 細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  通常24時間以内に発送
10位 30歳の保健体育
おすすめ度: 価格: ¥ 1,500  通常3~5週間以内に発送
こちらもおすすめです
西洋古代・中世哲学史 (平凡社ライブラリー)
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 1,470
通常24時間以内に発送
普遍論争 近代の源流としての
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 1,995
通常24時間以内に発送
知解を求める信仰
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 735
通常3~5週間以内に発送
中世哲学への招待―「ヨーロッパ的思考」のはじまりを知るために (平凡社新書)
トマス・アクィナス (講談社学術文庫)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 1,628
通常24時間以内に発送