文章術というより能力開発の宣伝本だが読む価値あり
指回し体操や速読などの能力開発で有名な SRS 研究所所長である著者による本。『速読法と記憶法―情報処理能力を高める技術』と対になる位置づけだ。速く書く技術と謳っているが、文章術の類ではなく、能力開発に重点が置かれていている。速読術や指回し体操と根幹は一緒だが、「速くわかりやすく書く」という視点で書かれているので、いままで氏の著作を読んだことがある人でも、この本で別の切り口から見るとより理解が深まるのではないだろうか。
論文作成の際には大いに役立ってくれる本だと思う。
もっとも、氏の主宰する SRS 研究所のセミナーへの誘いという側面も透けて見える。しかし、宣伝部分を割り引いてみても、価値ある能力開発手法の一部を惜しげもなく披露してくれている本書は、安い買い物と言えるかもしれない。