凄い男のリアルな凄み
吉田秀雄さんについては、お名前と「鬼十則」の存在だけを聞いたことが
ある程度でした。戦後ビジネス史上の“すごそうな人”という漠然とした
認識でした。この分厚い本を読んで、吉田秀雄さんがどのように“凄い男”であったか
がリアルに伝わってきました。どのように凄いかは本を読んでいただくと
して、どれぐらい凄いかは、赤の他人の私が吉田秀雄さんのお墓参りをし
たいと思うぐらいの凄さです。といっても意味不明かと思いますので、や
はり興味のある方はご一読ください。
ビジネス書というよりは歴史小説であり、20年の取材期間をかけただけあ
って、司馬遼太郎さんを思わせる緻密さで、非常にリアルです。その緻密
さのおかげで、本の中で吉田秀雄さんという“凄い男”を実際にみている
ようで、素直に感動しました。この場で著者の方にお礼申し上げます。
手本となるボスの下に次代のボスあり
鬼十則で知られる吉田氏(故人)についての伝記。吉田氏の強烈なリーダーシップ、部下を想う気持ちの源(吉田氏の上司である光永氏との主従関係など)を知ることができる。
僕は、本の帯のコピー「全ビジネスマン必読」に惹かれて購入した。コピーが僕の購入意欲に火をつけたので、「広告の鬼」と呼ばれた吉田氏はさぞ喜んでいることだろう。
コピー通り、すべてのビジネスマンが読むことで、仕事への取り組み方・意識を改め、各界の多くの「鬼」が生まれることを期待したい。