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ワーキングプア―日本を蝕む病

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ワーキングプア―日本を蝕む病の商品レビュー

5.0 臭いものに蓋を、、先送りし、荒廃する国、
よく取材されている本ですね。

私の実家は東京の工業地帯である。
零細企業が多い。

90年代後半 一時、連鎖倒産が続き 経営者の自殺が続いた。
またこれからもあるのだろう・・・
この本にもある。

時代が読めずにいたから悪いだけ、勉強と情報不足
甘えだ、自己責任だ
負のスパイラル、負け組みと お決まりの文句。
就職時に職種を選ばなかった
大企業に入らなかった方が悪いんじゃんと。

下手すると単なる愚痴レベルとか人のせいに・・・とばかり言う。
自己責任が大好きな人たちの典型的な台詞。

知人の父上(自殺された)の話をしてこう言われた私だが
こういう人が増えている、
今は30代のこういう人たちが老人になったとき
どんな社会になっているんだろうかと 悲しく思ったものです。

構造の変化が読めず(いや 読めたとしても体力が大企業と違う)
乗越えられなかったのは確かだが
それで片付けられる方はたまったものじゃないです。

選ぶ必ずその競争に敗れて 他にいかざるを得ない人がいるわけである。
選ぶ以前に家庭の状況で進学できなかったものもいる

そういった人たちが 自分の生活の一部を支えていることを
わからないのだろうか。
見えないのでしょうか。
いや、見えるがそこは知らないってことなんでしょう。
思っていても声高に自己責任論を しゃあしゃあと言うのもなんだと思う

安い代金で
お手頃価格の服やお弁当・・・商品が購入できる 代償の一部は
彼らの言う負のスパイラルの人たちがいるってことを知ってるのだろうか
(もちろん他の要素もある)

経済発展で雇用拡大は無いと思う。
何せ 大企業の欲は 金>人なのであるから
そして 安易な民営化は恐ろしい

旅でみかける地方の荒みっぷりはこの取材通りである。
一部の地域で一部の層のみが栄え
あとは荒廃していくのだろうか。
5.0 働くことの意味とは?
格差・貧困のさまざまな事例を紹介したドキュメント番組を
1冊にまとめたものです。

成功者・大企業にばかりスポットを当ててはいけない。
都会の片隅で…地方の寒村で…働いても働いても報われない社会で喘ぐ人々や
零細企業の現実を本書は読者に突きつける。
いま普通の生活を送っていると自負している私達にとっても
決して他人事ではないし、思考することを怠けてはいけない。
読みやすく重みのある内容でした。
5.0 就職「売り手市場」時代に
大企業の業績回復は下請や非正規雇用者にコストを転嫁した結果であるという一つの仮説に基づくルポは、大企業のスポンサーによってつくられる民放ではできなかったであろう。NHKの存在意義はこういうところにある。継続的に調査を続けてほしい。
現在、就職戦線は空前の学生売り手市場と言われる。大企業は採用枠を増やし、学生の確保に躍起になっている。たった10年ほど前に就職氷河期と呼ばれた時代があり、企業に就職できないまま非正規雇用の労働者となった多くの人達が、本書の一つの主役である。彼ら彼女らは懸命に職を探し必死に働いても、明日なき境遇から脱することができない。病気で死後をを休むことすらままならない彼らには正社員や資格取得など、浮上のためにチャレンジする経済的・精神的・肉体的余裕すらない。「誰にでもチャレンジするチャンスは開かれている」という見解は空疎極まりない。氷河期から売り手市場へ、たった10年のこの変化を、自己責任や自助努力といった言葉で論ずることがいかに不当であるか、本書が明らかにしている。非正規雇用の母子家庭・父子家庭で、親が懸命に子供を育てるレポートは、国家が存在する意味を問いかけている。個人の力は弱く、マクロな景気には誰もが翻弄されるしかない。翻弄され浮上した人と沈んだ人に本質的な差異はない。だとすれば誰が沈む人を引き上げるのか。財政状態からして福祉政策に期待することは難しい。まずは正社員と非正規雇用者の絶望的な格差を生む労働諸法の改正から着手するべきではないか。
5.0 こんな国はもう滅んだ方がよい
小泉・竹中の言う改革の結果、どのような社会が日本に現出したのか。貧困を恥と考える日本人は、ギリギリまで生活保護に頼ろうとしないし、窮状を自ら声高に訴えることをせず黙々と働き続ける。それを良いことに、彼らは徹底的に搾取され続け、放置されてきた。いつ自分がこの本に書かれているのと同じ境遇に転落するかもわからない。この国で生きていくのが空恐ろしい。この惨状をみても、「自己責任だ」「改革が足りないからだ」と強弁する新自由主義者たち。彼らの言う自由は弱者が野垂れ死にする自由であり、努力しても彼らをますます潤すだけの報われない社会だ。彼らには搾取対象であるワーキングプアたちへの同胞としての共感も同情もない。その彼らが同じ口で「愛国心が足りない」と叫んでいるのである。こんな国は愛せないし、もう一度滅んだ方が良い。
5.0 好景気の影で貧困に喘ぐ人々の現状
戦後最長の景気を迎えた日本。しかし、景気の影響を受けていない人々は数を増し、「格差」として社会現象に現出している。その現象の一つである「ワーキングプア」について、NHK取材陣が全国各地を調べ上げ、まとめられたドキュメンタリー。

主に社会現象そのものではなく、個々人に焦点を当てて、内容が描かれている。取り上げられた人々は多岐にわたる。ネットカフェ難民やワンコール派遣、親の病気のために専門学校生活を断念した学生、秋田の寂れた商店街の仕立て屋、借金の連帯保証人をなっていたことで田畑を失った農家の夫婦、岐阜市の中小企業経営者たち、京都で空き缶を拾い身銭を得る年金不受給の老夫婦、様々な事情で孤児院に入った子供たち…。みな愚鈍なまでに真面目に生きようと人たちである。このような人たちが馬鹿を見るような現状が、「自助努力」や「自己責任」という言葉で放置されている事実が、この豊かな先進国、日本にある。

読んでいると、その救いのない現状に暗澹たる気分に襲われる。また、このような状態から脱却出来ない現状を作り出した、日本社会にある種の怒りを覚えてしまう。

単なる机上の空論よりも、有り余るほどの事実は、ある種の迫力を持つ。読了後、この「見えにくい」社会問題の早期解決を願って止まずには得られなかった。

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