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お稲荷さんに縁のある町、王子に、陰陽屋という不思議な店がオープンした。 主人は阿部祥明という、うさんくさい名を語る男。 主人公の瞬太と母は、たまたまその店の存在を知り、中へ入っていく・・・ そこでちょっとした出来事があり、瞬太はその店でバイトとして働く事になったが・・・ 物語は短編で構成されているので大変に読みやすい。 それぞれの話は何という事のない、ちょっとしたお話なのだが、そこに登場する人物、 そのやり取りが非常に好ましい。 色々と困った事があったりもするのだが、どこかほのぼのとした雰囲気が漂う。 最終的にはどの話も読後は暖かい。 お話も良いが、それ以上にキャラクターが良い。 中学三年生の主人公、瞬太少年は、何となく「素直で真っ直ぐ育った男の子」という感じ。 でも、ただ素直なのではなく、ちゃんと中学三年生という微妙な、なんというか、 背伸びしたいけど、まだまだ子供、自分でもそれは分かっているけどね・・・という雰囲気が 表れている。 準主役の祥明と言えば、意地悪でクールなキャラなのかと思えば、そこかしこに面倒見の良さが ちりばめられていて微笑ましい。 その他のキャラクターもとても良い。ちょっと悪そうな人間にさえ、その悪い態度の 「理由」が用意されている。 文章については、この作者は「うまい」なぁと思った。本を読みなれていない人でも 頭にすーっと入っていくような、素直な文章。 情景描写だとか、人物心理の描き方とか、私は読むとき意識して読むのだが、そういうのも 忘れるぐらい素直。気付いたら読み終わってしまっていたような文章。アクがほとんどない。 これは、本当の意味で「うまい」のではないかと思った次第。 全ての年齢の人に薦められる感じ。読後もほのぼのしているので、自信を持って薦められる。 で、薦めた相手から「えー?ものたりなかった」って言われても、 「ふ〜ん、合わなかったんだね」って簡単に言える感じ。 分かりにくいレビューでごめんなさい。でも、頭疲れて、でも通勤途中では本読みたくて、 でも本読んでストレスってのは勘弁・・・って人には凄くおすすめ。 恋愛関係もあまりない(全然ないとは言い切れないが、ほとんどゼロ?)なので、 恋愛に疲れた人にも薦められる、素晴らしい一品。 ちなみに、私もストレス感じている人間の一人だが、この本に癒されました。 ほのぼの〜
へっぽこコンビのへっぽこぶりがとても楽しく読ませていただきました。でもまだこれって序章?早く次のエピソードが読みたいです。