よくこの字数で...
私はこの本に載っているどこかの会社に勤務しているのですが、
書いてあることは深いところまで含めて「このまんま」です。短い字数,連載という形式ですが、1回1回のベースになっている
取材の質/量はおそらくハンパじゃないのでは。
経営者に関心のある、この本に出ているどこかの会社/業態に関心がある
(とすると、けっこうな数の会社員が当てはまる)
人は、是非とも読むべき。
その人にとって関心のあるページは2Pぐらいかもしれませんが、
それでも十分価値があります。
著者のほかの本に比べると、ちょっと「丁寧すぎる」かも。
文章の属人性
本書は、最近話題になったさまざまな会社の社長、すなわちすさまじくアクの強く有能な権力者たちに焦点を当て、その人たちの言動と業績、そこから推測される人格的なものについて、縦から横から斜めから光を当てて描写した本です。著者の他の著作と同様、事実関係についてはよく調べてありますし、その解釈や表現において一ひねりふたひねりの工夫がこらしてあり、才気あふれる文章となっています。最近の経営者評論でいえば、お抱えライターか利害関係のある大マスコミの記者の手によるつまらないものが多い中で、出色の評論と言っていいのではないでしょうか。ときおり挟まる著者の自分語りは多少目障りではありますが。ここから先は余談です。まあ、ある意味で素直な人びとは、その才気と自分語りに巨額の黄金のまばゆさを感じ、そして何かの拍子で裏切られた気分になっている人もいるんだろうなぁとは思いますが、それはこの本そのものの面白さとは無関係のものではないでしょうか。本書が、まるっきりガセネタ憶測の類かといえば、私が知りうる数人の経営者に関する記述から判断しても、決してそうではなく、むしろ世上知られていないその人の一面を公開資料から読み解いた洞察はそれなりに深いものがありますし、一方で、別に数百億儲ける投資家の才能がないとこのような経営者評論ができないかといえば、決してそうではないわけであり、つまり、本書の著者のステータスがどうあれ、面白いものは面白いし、つまらんものはつまらんと言える度量はないもんなのかなぁと思ったりするわけです。
嗚呼、香ばしき天才投資家
著者について の欄に
『父親が抱えた莫大な負債を返済するため学生時代から株の個人投資を行う。一部返済を完了した後も投資を続け巨額の資産を形成する。』とあるが、切込隊長@山本一郎氏が具体的な投資実績も示さずに
カリスマ投資家と喧伝されている現状に疑問符。
現在、著者の経歴および言行についてネット上にて様々な議論が展開されているので、
買おうか迷っている人は、まずそれらの議論に目を通してからの方が良いかも。