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この作家のものを読むのは初めて。 映画になった話題の本ということで、期待して読みましたが、 どうにもこうにも、私の人間としての器が小さすぎるのかと落ち込みそうになりました。 男はかくも自分に調子のよい話を夢見るものなか。 余命半年と分かったとき、誠実でありたいと思った結果が、 結婚が決まったときに、一方的に連絡を断ち切った女性と会って許しを請うことや、 堕胎を迫って去っていった女性と再会すること。 元気に動けるうちに、愛人には病状を打ち明け逢瀬を繰り返し、旅行を楽しみ、 動けなくなってから妻に看病をしてもらう男。 ホスピスに愛人を呼び、妻と対面させて、もうすぐ死ぬ自分の気持ちを分かってくれという男。 息子に愛人を頼むと言う父親。 自分が死んだ後、愛人を支えてくれる人間が息子でも良いなどと本気で願う男。 夫の死後、息子がその愛人と深く関わることなど、妻の気持ちを考えたら、 頼める事など出来るのだろうか。 あまりに妻という人物が感情のない人間のように描かれていて、 人が良すぎることに感心してしまった。 その妻を、愛人には「そういう女なんだ」という男。 あまりに都合がよすぎて、泣けるどころか、笑えました。 仕事人間で、家庭を顧みず、愛人を作り、好き勝手をやってきて、余命半年と宣告されたとき、 世界中でいちばん愛していると言っている妻との時間を大切に紡ごうとしなかった男の どこに誠実さを見つければ良いのだろう。
映画で話題になっていたし、主題歌もヒットし、映画の設定も良さそうだったので、期待して読みました。 底の浅さにがっかりです。 余命半年と宣告され、自分の人生に影響した人たちに最後の手紙を…という設定は面白いと思っていたのですが、会いに行った人たちとの奥の浅いストーリー。 中学の頃、告白できなかった初恋の人に告白したり、高校のときになんとなく喧嘩別れした友達に合ったり、大学のときに裏切ってしまった元カノに合ってホテルで浮気してきたりと…。 ホスピスに行き、最期を迎えるときには、堂々と浮気相手を呼び寄せて、妻に合わせたりと、ちょっとわけが分からなくなりました。
知人にボロ泣きしたと勧められ元々家族物に弱いので所々のシーンで目が潤んだ。 ただ、それ以上にオジサンの理想を書き連ねただけという印象が強すぎる。 出てくる女性の殆どが月日を経ても、主人公の事をずっと一番に愛してたという展開。 中には本当に一時的な仲で酷い仕打ちを受けたにも関わらず、罵倒の一つも浴びせない。 非の打ち所の無い妻と理想的な愛人に、うだうだと「俺はひどいことしてるなあー」と悩む割に決着は全くつけず。 しかも、息子に愛人と会わすわ、過去の愚行を全て話すわ、しかもソレを息子が理想的に受け入れるわ。 特に息子とのやりあうシーンで興ざめ。本当に都合のいい息子。 確かに、息子も妻も他の人たちも、相手が余命数ヶ月と言われたら、腹立たしくても、「勝手にさせてやろう。最後なんだから怒るのはよそう」と思うのかもしれないが、幾らなんでも勝手すぎる。主人公が、自分の気が済むことが優先的過ぎて残る人の未来を全く考えてない。 話の主軸のようにされていた、過去あった人たちに会う、というのも殆ど無し。 愛人部分などは削って、そっちに主軸を置いてくれたらもっと感動できたかなあと思う。 全体的にはホスピスで苦しんでいる主人公が見た理想の世界の夢と言われたら納得できる。 考えさせられる部分などがあっただけに凄く残念
末期肺癌の主人公が一人称で物語を展開します。 誰にでも訪れる「死」を死にゆく本人の視点で描いた物語は、「本人の視点」というところがミソで、感情移入しやすくなっています。 自分が主人公なら・・・と考えさせられる場面もありますが、主人公に感情移入できない女性は殆ど共感できない物語かも知れません。 「死」に対する想像や洞察がなくなってしまった現代だからこそ注目される小説なのでしょう。 「死」が身近にあった時代には、誰も読まない物語だったのではないでしょうか。
著者は何が言いたかったのだろうか・・・ ご都合主義、現実味の皆無、薄っぺらな死生観。 結局は、よくある「お涙ちょうだい、私はこう生きたから、」 なのか・・・。 しかし、それさえもあきれて何にも言えませんよ。 買うだけ無駄です。 本当は星1つさえつけたくありませんでした。