ロストフューチャーという様式
『ぼくらの洗脳社会』という作品を読んで以来、岡田さんの世界観が頭を離れないのだが、そうした世界観を前提として読むと、この作品は刺激的です。「技術が支える輝ける未来社会」が、パラダイムの王座から滑り落ち、新興宗教や超能力にオカルト、妖精やドラゴンが飛びかうファンタジーと同列になった今の空気をよく捉えていると思います。このテイストってこれから売れるだろうなぁ。それにフロリダディズニーワールドの『未来館』で、ちゃんとマーケティングの状況を確認してくるあたりは、さすが岡田さん。でもたぶん、そんな「小難しいこと」抜きにして、趣味なんでしょうね、こういうの。