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恨ミシュランの頃から西原先生のファンです。 常に自分の絵にコンプレックスを持っていらっしゃる先生ですが、 この画風だからこそ、笑いも感動も直球でこちらの胸に迫るものが あると思います。 空の青や草原の緑などのグラデーションの色使いが前からとても 綺麗だと思っていました。このあたりに、露悪的になり勝ちな 作品を描く西原先生の、純な部分を勝手に感じてます(^^;)。 この4巻は、決して交通機関や公衆の面前では読まないように 気をつけて下さい。 ワタシは出張先のホテルで夜読んでしこたま泣いて、翌日の新幹線 の中で、一度読んだから耐性が出来てるだろうとタカをくくって 読み返したらやっぱり泣いてしまいました。 空いてる新幹線の中で本当に良かったです。
著者の作品は「まあじゃんほうろうき」から読んでいます。 あの頃、僕は大学生だったから相当経っています。絵がヘタ(ヘタウマなのですが)で ちょっと毛色が変わったギャグ漫画家。それから作品を重ねるにつれ、「すごい才能」 だなと感じるようになりました。一方で、きっと著者は「鼻で笑っている」ような感じ も受けています。作品の変遷を考えると、「意図的」に作風とテーマを変えている感じ もうけますし、著者のインタビュー等を踏まえると、「感動させるのは簡単」という ある意味反意的な思惑も感じます。 「お涙頂戴」的なテーマを「あえて」描いたのか、「書かざるを得なかった」のか、 著者に聞いてみたい気がします。 それでも、サイバラ(以前はカタカナで記載されてましたね)という才能は非常に稀有 であるのだと、きっと著者本人からは軽蔑されるだろうなと思いながらも感じています。 本作品はどうなの?と聞かれれば、迷わず「買い」と答えます。 できれば、以前の作品も読んでください。違う趣きで「本当に面白い」です。
何年も前ですが、TVでサイバラさんの特集をやっていた時、 (作品で)笑わすのと泣かすのどっちが難しいですか、みたいな質問をされて、 「(どっちも)同じことじゃん。感情の極みでしょ」と答えてたのを思い出しました。 『出戻り編』は、まさにその両極を体験させてもらいました。 笑わすだけ笑わせられて、最後思いっ切り泣かされた…。 鴨ちゃんとサイバラさん、そしてお子達は、やっぱり凄い絆で結ばれているんだなぁ。 たぶん作品として描かれていない部分では、いろいろあったと思うんです。なにかと、パない御夫婦でしたから。 でも、やっぱり最後に残るのは、愛情というエキスだけ。 それもサイバラというフィルターを通すと、このように綺麗に精製される。 サイバラ、天才!
この人の漫画を読んでると、 どうしようもない人たちがたくさん出てくる。 だけども、そこらへんに仕掛けられた「ほんわか」ポイントとか 「切ない」ポイントとかにいつもやられて、 自分 こどもとか、だんなとかが無性に愛しくなったりしてしまうという 効能がある。 4巻はもう、めちゃ切ないです。 が、得られる物は大きい。
とくかく、涙が出てきました。 西原さんにとって、鴨ちゃんとこどもたちの存在がどれほど大きいことか、胸に迫ってきました。 最後の見開きのページは鳥肌が立つほど感動したし、これからも毎日かあさんを応援したいです。 1巻目から読み直すと、さらに深く感じるものがあります。