そのあと誰に出会うのか?
季節に四季があるように人生にも四季がありますよね?
「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」
青春は人が初めて失う季節です。
失ったその悲しさ・寂しさが
初めてのことなので、
人はいつまでも青春という過去を
振り返ってしまいます。
でも年相応に成長するということは、
四季を愛で慈しむ心をもつことに通じる。
四季折々それぞれの良さがあるのと同様に、
人生の四季にも折々の味わいがあるはずです。
今この時、この瞬間の中に生きる喜び
生命の主人公としての自分を自覚し感謝する・・
誰しも心に抱いているはずの
遠い記憶を思い出させてくれる。
そんな本だとおもいました。
今まで気づかなかった
「ほんとうの自分」に
出会える本なのかもしれません。
今の自分の位置
神谷美恵子コレクションの3冊め。これは雑誌に連載したものを元に1冊の本にまとめなおしたもの。
人間の心の発達や変化を胎児の頃から始めて、一生の終わりまでたどっている。
時代のずれを感じる個所も少々あるけれど、本質的には今の時代も通用することばかりだ。
いつもながら、冷静で客観的な記述の背後に著者の暖かいまなざしを感じる。
そばにこの人がいれば、思わず歩み寄って、「あのぉ、わたしは最近、こんな風に思うんですけど...」と
話しかけてしまいそうだ。子供がいる人は子供時代の発達についての記述を面白く読むだろう。
わたしの場合は子育てをしていないので、やはり今の自分の段階に興味がある。
この本の分類でいえば「はたらきざかり」。老いや死が視野に入ってきて「予期不安」に
おそわれることもあるという時期。最近のわたしの問題はこの不安なのかもしれない。
「こういう決心をするとき人のこころには「もうよけいなことをしている暇はない。
なるべく自分にとって本質的なことをやろう」という思いが満ちあふれていることであろう。(p139)」
次の時期の「人生の秋」つまり「老い」の時期にはうまくいけば、青春時代の「第2のコペルニクス的転回」
に次いで「第3のコペルニクス的転回」が起きて、自分の一生の時間は宇宙的時間に属していたと
知るようになる。自分が長生きして、そういうことが起きればいいなぁと思う。
そう願えば起きるかもしれない。
今はあまり「予期不安」にふりまわされず、のんびり構えていようと思った。
「そのとき人間はどれだけの仕事を果たしたか、ということよりも、おかれたところに
素直に存在する「ありかた」のほうが重要性を帯びてくるだろう。(p163)」