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Winnyの技術

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Winnyの技術の商品レビュー

4.0 優れた開発者の頭の中をのぞけた気がします
内容は他のレビューにあるとおりの良書です.

私の目から見ると,これは一見すると教科書的な構成ですが,読み進めると,"本質は何か","具体的に実装したときの勝つところと負けるところはどこか",この2つの考えが柱にあると思いました.

物事の本質が何かを明確に理解しながらも,でも実際問題はここら辺が落としどころだねと切り分けて実装していく,シミュレーションなどの事前検証結果からの予測と実際の利用現場とを比較して,そこから次の開発のネタへと展開していく,まさに素晴らしくできる開発者の頭の中身がどう動いているかを,見せてくれます.

表紙をめくったページ下に小さくある finger print など,ちょっとツボなネタがぽつぽつあり,経歴の記述を読むにつけ,この人は面白いなぁと思います.
5.0 研究機関でWinnyを使わないという誓約書を出させた組織があるそうです。
Winnyを悪者にする前に、本書を読んでみてください。
Winnyが悪いのではなく、インタネットの使い方が悪いのだということに気がついていないのでしょうか。機密情報を暗号化していないことが悪いのだということに気がついていないのでしょうか。機密情報を技術的な能力のない人に操作させていたことが悪いのだということに気がついていないのでしょうか。
そういうことに気がついていない人が、物事を決めることが問題だということに気がついていない。現代の悪循環の一つかもしれません。
研究機関でWinnyを使わないという誓約書を出させた組織があるとお聞きしたことがあります。研究機関であることを放棄した宣言書のようなものだということに自覚がなかったかもしれなせん。自覚がないと研究機関ですらなくなっていることにも自覚がないのかもしれません。
ps.
著者の態度を気にされる方がおみえかもしれません。それは技術者の傲りがあるかもしれません。技術者ではない人への説明責任があることを自覚していないで、技術者以外の人にソフトウェアを利用してもらうのは良くないかもしれません。この本も、説明責任の一つだと理解してはどうでしょうか。
5.0 P2Pソフトウェアの「技術解説書」としておすすめできる良書
本書は、Winnyの開発者自身が、WinnyというP2Pソフトウェアの内部構造について解説した書籍だ。
彼は、本書内で「Winnyは、匿名性を保ったデータを大規模なP2Pネットワーク上でどれだけ効率よく転送できるかを追求して開発した」と明かしている。
その構想を基礎として、ノード間でのデータ検索、ファイル情報の取得やデータ転送を効率的に安定させて行うためにWinnyに施した工夫や技術をかいつまみ、書籍全体で丁寧に解説している。その内容は、前半部はPCの一般利用者向け、後半部はプログラマー向けに編成されている。ただ、前半部は、PCの一般利用者向けの編成内容といっても、コンピューターネットワークに関する基礎的な知識がないと読み進めるのは難しい印象を受けた。それでも、ほかの分野特化型プログラミング技術解説書よりは読みやすく書かれていると思う。
技術的には、Winnyは、P2Pソフトウェアとして確固たる実績を残した。その開発者自身による、Winnyを題材としたP2Pの技術解説という本書の性格から、P2Pの仕組みを詳しく知りたい人や、P2Pを活用したソフトウェア開発の参考資料を求めている人に、本書をおすすめしたい。
4.0 P2Pソフトウェアの設計・開発ノウハウ
Winnyの設計(思想)や、その開発・運用をどのように行ったか、を説明した本です。P2Pソフトの歴史、Napster、Guntellaなどのファイル共有ソフトと何が違うのか、Winnyの仕組み(ファイルの検索、転送など)、そして、Winnyを、どうテストして、バージョンアップ等をどうやって行ったか、です。

設計の話が中心です。P2Pソフトって、こんな点を考慮して設計するのか、こんな苦労や工夫がなされているのか、という点が非常に興味深くそして、参考になりました。

「P2Pソフトを設計する」ことが今後なくても、ソフトウエアの設計に関する視野が広がる本でした。(その以前に、設計思想にワクワクする本でした)

インターネットの基礎的な知識があれば、読めると思います。解決したい問題とその対応が、わかりやすく、また、文章も丁寧で、全般的に、読みやすかった本でした。
4.0 Winnyの正しい理解か
私は実はWinny の仕組みというか、「なぜあんなことができるのか?(あんなことになってしまうのか)」をよく理解していなかったのですが、本書で「大体」つかめました。
そもそもこれがなぜ生まれたのか?それは「需要」「利便性」という視点から始まったものです。が、用途・運用面での考慮が足りなかったのも事実。
これは「新しいことをやるにはまず「想定SWOT分析」」をすべきであろうと思いました。これは私が勝手に提唱しているものです。
SWOTは本来は「現状分析」の手法ですが、「どうせ何か始めてもすぐその状況=現状」になってしまいます。

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