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1950-70年代を舞台とする「計算機開発」がテーマ。 「コンピュータを利用して計算する」のではなく、「人間が計算していたことを自動化するために計算機を自作した」という思考は新鮮に感じられた。 昔懐かしい言葉(リレー/真空管/パラメトロン/トランジスタなど)がごろごろと登場する。 この手の本は世界全体を舞台として書かれることが多いが、本書は主に国産をターゲットとして写真を多数交え、紹介しているところが今まで読んだ本と違うところ。 「ないものは作る」を地でいく強い知的好奇心があふれている開発者たちはとても楽しそうに見える。 本当に何もないゼロからの開発なのだから。 新しい物作りへの挑戦、企業や国の思惑による勢力の変動、そして稼働に至ったマシンたちのその後。 Windowsしかしらない様な世代が部下に出てきたこの時代、こんなこともあったのかと知り、楽しかった。 集積が進み、人間の目では動きの見えないチップたち。なかではどんなことが行われているのか、改めて知る楽しみを与えてくれる。 だからといって、あの部屋中に広まる毛細血管のような結線をメンテナンスしたいとは思わないが・・・(苦笑) 関連した図書に「計算機屋かく戦えり」がある。これも時間があれば、併せて読みたい。