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前巻で、主人公壬晴がとうとう自分の意志で宵風と一緒に動き始めました。 今回は今までの萬天の忍びのサイドではなく、敵方であった灰狼衆の立場からのお話。 これは前回の雷鳴、雷光兄妹の話でもあった「どちらの視点から物事を見るかによって、その事実は全く物が変わってしまう」ということにとても通じていることだと思いました。 そして、新たなる勢力の登場。これにも、そのことは通じているのではないかと思います。 謎めいた少女しじまが次の話でどう絡むのかが楽しみです(バトルにしろ森羅万象にしろ)。 この作者さんは話の切り口がとても面白いです。 ただの善悪二極論ではそうそう動いていない世の中を小さい紙の中で繰り広げています。 とてもおもしろいです。 この漫画、今一番はまっているかも。
初めて読んだときから思っていたことだが、実に深い作品だ。 物語の中心である壬晴だけでなく、虹一や雷鳴など他のキャラクターにも何かしらの物語が隠されている。 流派と流派の間についてもそうだ。 主人公が離脱した萬天、はっきり悪とは言い切れなくなってきた灰狼衆、思惑のわからない風魔たち。 くわえて、この巻で登場した甲賀も凄い。 現代社会にきちんと紛れ込んでいるだけでなく、内部勢力も一枚岩ではない。 リアルで深く、実に黒い。 新キャラクターのしじまの壊れた様な雰囲気もよい。 教師の下ではなく、自分たちで動く生徒たちはまさに「忍」だ。 絵については益々壬晴の性別不詳さが増してきたものの、内容の深さは実に見事としか言い様がない。 それにしても、あのレインボーメガネの秘密は気になる。 個人的には、最も暗いもののようにに思えるのだが。