カバー買いで大ヒット!
「放浪息子」の2巻を本屋で見つけて、
その1巻がほしくて探していました。
それまで志村貴子さんの作品に触れる機会はありませんでした。
「放浪息子」2巻も表紙カバーに惹かれて手にしたのですから、
どんな作風か画風か全く知らない、100%「賭」でした。
読んでみて、アンニュイ(けだるさ)とは違った、でも映画で言えば単館系の上映作品のような、
とてもいい作品ばかりでした。
全体として直接的でなく、「かもしだす」その雰囲気は
独特のもので、北野武監督作品のも通じる会話や動作の間が
生み出しているのではないでしょうか?
最近は直情的なマンガが多い中、
こういう各駅停車の旅のような作品が出ていることは
とても嬉しいと思います。
日曜日の午後三時なカンジ
志村貴子の代表作ではない、最高傑作、の集まり。
代表作「敷居の住人」のような、テーマもなくただダラダラと描いた作品に
読者がそれぞれ勝手な読了感を抱かせたのに対し、本作はショートにまとめられている。
真綿でやさしく包まれるような、絞められているような、けだるいような、でも何かに迫られているような、自分を省みなければならない何かがあったのか、
何かを訴えかけているのか、このホンの少しのモヤモヤがたまらないとおもう。