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イビチャ・オシムの真実

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イビチャ・オシムの真実の商品レビュー

2.0 オシムのバイオグラフィーとしてはすばらしいが、訳者のあとがきが割りと不快。
たしかに、オシム氏のファンの人達にはオススメの1冊であろう。旧ユーゴ代表に関することは特に読む価値がある。ボバンなど錚々たる名前が出てくる。
でも、それ以外の人達に、シュトルム・グラーツのことなどどうして興味がもてよう?

そして、件の訳者の平陽子氏のあとがきだ。彼女は貴重な書のあとがきを使ってまでそこらの中年のようにグチっているだけだ。(気持ちはわからないでもないのだが。)
現代の日本の若者がどうのって、宿舎のトルコ人の警備員に逆ギレしているぐらいならその場で若者たち、つまりは選手たちに注意しなさいよ、と思ってしまう。
そういうのが蔓延してしまったから戦後の日本は悪くなったのでしょう?
それに、邪推だが、平陽子氏は若干、西洋主義に傾いていると思う。
今のままでは平氏は次世代への教育者としては不適格、つまりは「ノー」でしょう。
若者たちのことよりご自分の「西洋コンプレックス」をどうにかしましょう。

そういうGHQ統治以降の悪循環が戦後の日本を悪くしてしまったのだから。

「選手たちを叱咤あるいは激励するときは心理学的繊細さで」とオシム氏は言っている、その通りだと私も思う。

(追記)
結果的にではあるが、この訳者の方のように舞い上がったタイプの人が、オシム氏に何をしてしまったか?日本サッカー界の発展のためにも考え直す必要がある。
大体W杯に出場するようになってまだ3回目である。そう深く望めるものでもないし、メキシコや韓国はドイツ大会時の日本と同じようなことを何回も経験している。だから両国共に強くなったのである。
4.0 ある“サラエボ”で生まれ育ち、今は日本にいる男のお話
私はサッカーファンというわけではないので、ヨーロッパのサッカー事情などは分かっていません。
だから出てくる固有名詞、選手の名前、都市名、チーム名…の数々がゴチャゴチャになってしまいました。
そんな私でも読み進むうちにイビチャ・オシムさんという人について分かったような気になります。
私の感じ方が正しいかどうかはともかくとして。

ありふれた4月の日に故郷の“サラエボ”が戦渦の渦中になり家族と離ればなれになり“ユーゴスラビア”という理想・夢は崩壊し、それでも諦めずに生きつづけなければいけません。
『政治的理由から自分のポリシーを曲げることはしない』事を信条とし続けて。

[Chapter 07]サラエボ散策
は“サラエボ”での戦争を振り返るものでした。
この章は私なんかが軽々しく“平和”などと書けないほど、重く受け止めました。
4.0 オシムについて深く知りたいファンは必読
元来、数学者志望だったというオシムだが、
仮に文学者になっていたとしても
相当なところまで行けたのではないか、
と思いながら本書を読んでみたところ、
意外にもこんな一節に出会った(p.82)。

「だいたい私はものを書くことが好きではなかった。
 学校でも作文は時間の無駄だと思っていたし、
 それに手紙だって一通も書いたことがないのだから。」

この人の言葉は、あまり額面通りに受け取るとケガをするので(笑)、
このコメントもどこまで信じていいのかという気がしないではないが、
とりあえず、オシムの「自伝」ということになっている本書も、
書き下ろしではなく、原著者によるインタビューを再構成したもののようだ。
ローカルな話題が続く部分は決して読みやすくはないが、
ある程度の知識を持っている読者なら、
類書の中では最も写真が多いこともあって
(とくにp.43下の写真はセクシーだ)
かなり楽しめること請け合いである。

以下、興味深かったトピックの一部を挙げる。

・オシムはプロ意識が高く、現役時代、水曜日以降は
 試合に集中するため、必ずひとりで自室で寝ていた。(妻アシマ談)

・現時点で、オシムはバルサを世界一のチームと考えているようだが、
 02年当時は、マンUとファーガソン監督をかなり高く評価していた。

・オシムいわく、上下関係に厳しい日本人の行動様式から来るものか、
 大きな個人的責任を担う場面で、自ら精神的ブレーキをかけてしまう選手が多い。
 サッカーのように即興性が重要なスポーツでは、これは致命的な欠点になる。

最後に、2010年のW杯南ア大会が、
全て人工芝の会場で行なわれる予定だということは、
恥ずかしながら本書を読むまで知らなかったのだが、
「タックルが少なくなり、コンビネーションプレーが強調される。
技術的レベルが高いチームにとっては有利だ」という見通しを、
すでにオシムが立てていることについては、さすがと唸らされた。
5.0 オシムという人間に迫る
 オシムが日本以外のメディアには意外と真実を吐露することは知られています。
 先日も、祖国のメディアの質問に対し、オシムが日本の選手たちを極めて高く評価する発言をしていました。かなりのべた褒めでした。
 本書を読んでもそのあたりの部分がかなり伝わってきます。
 日本国内での厳しい言葉は、日本代表が高いレベルを目指すための言葉だと言えるでしょう。
 おなじみのJリーガーの話も出てきます。
 サッカーが真底好きな人にオススメです。
4.0 オシム・ファンを自認する方のみにお薦め。
「オシムの言葉」の方が面白い、と思う人が多いかもしれません。そもそもオーストリアで出版された本なので、普通のオーストリア人にとって馴染みのある話が普通の日本人にとって全く馴染みがないということは、無理もない話です。正直なところ、オーストリアの部分の記述は淡々と戦績が語られているので、読み飛ばし状態でした。しかし、それ以外の章は面白く読めました。特に「ジェフ、日本代表監督時代」「オシムのサッカー観」「サラエボ散策」は読み応えがありました。41頁〜56頁の写真(生後まもない頃〜オーストリア監督時代)も興味深く拝見しました。
「ライオンに追われるウサギが肉離れしますか?」というような、いわゆる「オシム語録」は本書では殆ど期待出来ませんが、オシムの【人となり】は良く分かります。この人はやっぱり「筋が一本通っている人」です。軸が全くブレてないですね。昔の日本の侍もこんな感じだったりするのかな、と思ったりしました。男の美学を感じます。今後「サッカー観」の章の記述が日本代表チームにどう反映されていくのか、"Raja Osim"と声援を送りつつ見守りたいと思います。

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