文章は平易だが、内容は奥深い
コンサルタント嫌いの、ユニクロの柳井会長をもって、「恩人のひとり」と言わしめた、小売業専門コンサルタント、大久保氏の著書です。 そして、現在はコンサルタントから、いよいよ経営者への道に進まれ、九州の大手ドラッグチェーンの改革を進めています。本の内容は極めてシンプルで、しかも、平易に書かれています。 ゆえに文字量も少ないので、見た目は「偉そう感」「立派感」がまったくありません。 また、タイトルもキャッチーでないので、全然目立たない。
しかし、名著です。 前半は(小売業)マネジメント一般論、後半はもう少し具体的に展開したマネジメント論となっています。 すべてが平易です。 しかし、それは彼のマネジメントの姿勢の表れでもあります。 でも、平易の中には示唆に富む内容ばかりで、ここからいくらでも展開できる奥深さを持っています。
そこそこの店舗数を持った小売業マネジメントの話が中心になりますが、内容は本質的なものばかりで、読み手によっては、いくらでも自分の話に展開可能な構成になっています。
しかし、逆に言えば、シンプルな本質ばかりで、この部分の「凄さ」が実感できていないヒトには、ちょっとモノ足りないかも。
マネジメントでいろいろ苦労してきたヒトには、染み入る内容が多いです。