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「京都蕎麦スタイル57」という書名にひかれました。関西はうどん文化であり、白いうどんに薄口のだしをかけて食するものだと思っていましたが、京都でしっかりとした「蕎麦文化」が育まれており、知られざる名店が数多く営まれているのを知りました。 京料理を考えますと、確かに豊富で美味しい軟水をベースにした昆布と鰹だしのハーモニーが支えている分けで、それはお蕎麦でも共通の要素です。料理人も客もしっかりとした味覚を持っており、和の味覚の追求では、日本のトップと目される街ですので、美味しいお蕎麦の名店があり、またそれを凌駕する新しいお店が出てくるのも当然だと思います。 知っているようでしらない京都の蕎麦処を知る上でのガイドブックとなるのでしょうが、大切なのは自分の味覚、舌で確認することかもしれません。 一般的にガイドブックは、店の選択、記述にどうしてもライターの思い入れや編者の好みが出てしまいますので、そのあたりも理解した上で利用すべきでしょう。 収録されているのは、本家尾張屋、本家田毎、晦庵河道屋、総本家にしんそば松葉という有名なお店だけでなく、京のお蕎麦コラム「ニューウェーブかく戦う」の章で書かれているように、工夫されたお蕎麦を提供するお店やメニューと出会えるのもまた楽しい瞬間でしょう。 本書の構成は、見開き2頁で1店を取り上げており、代表的な蕎麦の商品を左頁に掲載し、右頁には店構えや店内の写真、代表的なメニーと値段、地図、住所、電話、営業時間、定休日、禁煙、駐車台数等が記載されています。利用しやすい親切な編集だと感じました。