ようこそ amazlet.com へ! amazlet.com は Amazon.co.jp と連動したショッピング・サイトです。Amazon.co.jp だから安心・安全。 気に入った商品は ワンクリックで Amazon.co.jp のカートに追加することができます。
論文形式でとても読みやすくまとめられていて、トランスジェンダーを病理的とみるか否かではなく、社会(に須く存在する)学として捉えている。 著者自身がこの当事者であり、性自認が「性他認」であって欲しいと願う論考がそこかしこにみられた。 やはりヘテロセクシュアル(普通と思っている)側からすると、いかに寛容に受け入れるかが問題であり、ノーマライゼーションを痛感する一冊だった。
最近は「性同一性障害」の本も増えたが、これはちょっと変わった本。 「社会学的な立場からトランスジェンダーに注目し、学究的な分析・考察に、取り組んでみたい」と「はじめに」において記述するだけあって、 病理現象としての性同一性障害ではなく、しかしトランスジェンダリズムとも一線を画している。 まさに、「性同一性障害の社会学」の看板に偽りなし。 前半は修士論文がベースになっているだけあって、引用などは社会学の論文に即した表記になっているが、 かといって小難しいというわけではなく、非常に読みやすい。 後半はレポートがベースなので、内容が細切れである感は否めない。 が、阪大の人間科学研究科は、社会学だけでなく教育学や福祉関連の授業も開講されているため、 それらに提出されたと思われるこれらのレポート群は、色々な論点があって興味深い。 少なくとも、既存の本にはあまり見られない視点である。 性同一性障害についての本だが、むしろジェンダー論の入門書として面白い一冊。