プロフェッショナルプラス1
知識人や文化人が集うことで有名だったパリのドゥ・マゴで戦時中の仲間に出会い、仕事を依頼され、それを遂行していくストーリー。格好が良いです、登場人物全員がなにがしかのプロフェッショナルであり、もちろん皆それを自分でもわかっている。だけど人間、誰しもネガなところがある。アル中であったり、感傷的だったり、お節介だったり。普通の生活をしていく分にはたいしたことじゃない、というようなことでもハードな仕事を遂行するときに時としてそれが厄介な事になる。小道具にシトロエンのDSと言うクルマが出てきます、今だったら厄介なクルマです。何かを目的地まで時間通りに運ぶという局面では絶対にセレクトしたくない。何故かというとこのクルマには「ハイドロ・ニューマチック」というメカニズムが使われており、ブレーキ、サスペンション、ステアリングのパワーアシストのためにボディー全体にまるで血管のようにシステムの動力を伝達するための配管がなされていて、それがまた脆い時が多い。
ストーリーの中でクルマは事故に遇い、それが原因でDSのというかハイドロが壊れ行くさまをリアルに描写しています。作者はきっとDSに乗ったことがあるんだ、そしてハイドロが壊れちゃったことがあるんだ。だんだんとサスペンションが効かなくなり、ブレーキもままならず、ステアリングも重くなってくる、たとえそうなっても最後までクルマを御していく様に妙に共感を覚えました。
ルビ訳でどうにか理解出来た
最初のページからフランス語で出てくるが、ルビによって気にしないで読み進めることが出来る。ピストルが出てきたり、ガンマンがアル中みたいで、手が震えてくるなど、こんなガンマンが必要なときに、上手く人が撃てるのか、と心配しながら読みました。306ページと分厚い本でしたが、どうにか読み終えました。ルビがなかったら、挫折したかもしれなかった。アメリカのSidney Sheldonの英語に慣れていた私は、最初この本を読み始めたとき、ちょっと読み難かった。でもルビで読むことが出来てうれしかった。