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ズバリ!先読み 日本経済 改革停止、日本が危ない!

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ズバリ!先読み 日本経済 改革停止、日本が危ない!の商品レビュー

1.0 相変わらず瞬間風速で口先達者です。
反・竹中平蔵を田原総一郎が擁護する。それ自体はなんら不思議なことではありません。さんざんサンプロなどで竹中を持ち上げてきた田原が今更竹中は間違っていたなどと言えようはずもありませんから。しかし、恐ろしいのはこの本だけを読めばまるで竹中平蔵は改革の旗手で、問題は竹中議員辞職後に改革の手が緩んだからだと錯覚を覚えてしまいそうな点です。しかし、もしもこれっぽっちでもこれまでの竹中の言説を記憶していれば全編お前が言うなのオンパレード。

曰く、サブプライム問題は日本の不良債権処理と違って現状乱気流状態などと言ってますが、わずか3ヶ月程前にWBSで欧米の金融機関は自力で資本を集めて完全に山を超えたとのたまっておいででした。その後金融危機が本格化し、それこそ日本と同様に巨額の公的資金や追加出資が必要になっている現状についての読み間違えへの言及なし。

曰く、日本はベンチャーが育たないのは大学ランキングを見ればわかるから、東大を民営化すればいいと言っていますが、民のそれこそご自身が教授を勤めておられる慶応大学の順位は東大と一桁違うんですがそこへの言及なし。

曰く、日銀の金融政策が誤りデフレを脱却できなかったと言っていますが、日銀がまさに速水総裁下でゼロ金利を解除した際に東洋経済で、ゾンビ企業を退場させるためにもゼロ金利解除擁護論を唱えていたことへの言及なし。

曰く、年次改革要望書について別段売国奴ではないと言っていますが、今年の4月に郵貯はアメリカに出資せよとダイヤモンドで唱えていました。もしもその時に出資していれば半分はその他諸国のSWFと同様に毀損していたであろう事への言及なし。

等などそういった点を一つ一つ突っ込みが入れられる人以外は読むと危険です、お気をつけください。
3.0 改革病に取り憑かれた日本
竹中平蔵という人は不思儀な人だ。経済学者なのにまともな経済学理論をつくってもいない。そして、言うことは全てアメリカとイギリスの金融理論が正しい、絶対に正しいのだ、ということだけである。現実が間違っているというわけである。

そして、自分の改革こそが日本を浮上させるという。構造改革と称する急進的な構造破壊、構造解体によって、日本を疲弊させた責任は取らない。数万人という自殺者がいる日本。

そして、この人物はアメリカのサブプライム問題に際して、「サブプライムという商品そのものには問題はない」という究極のアメリカの金融資本主義弁護を行っている。制度設計は性善説で済むものか。1929年の大恐慌では、アーヴィング・フィッシャー教授が、景気拡大の守護神となったが、彼は自分の理論に基づいて株式や投信信託に投資してきた。そして、大恐慌で資産をカラにした。竹中平蔵氏は、昔「ETFは必ず儲かる」と発言したことがある。どのような金融商品でも「かならず儲かる」ということはないのだ。

竹中氏は、今回の金融危機について、アメリカの責任を一切問うことはなく、「まずは危機の対応が必要だ」とのたまう。問題の本質を先送りにして、日本はアメリカに貢ぐべきだと力説しているに等しい。

このような詐欺師のような男に対して、聞き手の田原総一郎氏も迎合している。竹中氏もすこしはサブプライム問題でアメリカ礼賛を反省するのかと思ったが、まったくそのようなことはなく、自己弁護と自己正当化に終始しているだけであった。

このようなアメリカの代理人の自己弁護を読みたければ、この本は非常に資料的な価値があるものだといえるだろう。
5.0 多くの疑問をスッキリさせてくれる一冊!
田原さんと竹中さんの対談が目の前で繰り広げられているかの用に臨場感あふれるテンポで一気に読みました。
田原さんならではの重要なテーマーを絞ったストレートな質問と、
それに対する竹中さんの自信と確信を感じさせる明快な返答のやり取りは、
万人に理解しやすい言葉なので、内容もしっかりと頭の中に残ります。

大きなテーマは、今となっては批判の的になっている
小泉政権時代の「構造改革」が本当に悪いのか?

個人的に日ごろからメディアを通じ構造改革を批判している人をみると、
批判のみで具体的方向性を示さない、少なくとも行動している人がいないので、
釈然としない気持ちでいました。
そういった構造改革反対派の主張を竹中さんは全て論破しています。

賛否は別にしても、一般人に「構造改革」の良し悪しの判断材料を得ることが出来ます。

最後には、今後、日本が取り組むべき具体的かつ現実的な課題を3つ上げており、
単に批判を繰り返している著名人との違いを見せ付けています。

是非、構造改革反対の方にも読んでいただきたい一冊です。
4.0 「小泉改革」は本当に諸悪の根源だったのか?
小泉改革のキーパーソンだった竹中さんが、
日本経済の現状分析、改革の先頭に立っていた時代の話、
これからの日本に必要なことなどを語っています。

「格差問題は小泉さんのせい」という批判に象徴されるように、
小泉改革はいまや諸悪の根源のような扱いを受けています。
しかし、この本を読んでみて、
このような批判がどのようにして出てきたものであるとか、
批判のおかしさや矛盾点のようなものがよくわかりました。

竹中さんの言い分がすべて正しいとは思いませんが、
わかりやすい上に説得力ある話ぶりはさすが。
田原さん独特の直球勝負の聞き方もよかったようで、
政治の闇というか、裏話や本音の部分が引き出されていて、
かなり面白かったです。

最後に、日本がいまの厳しい状況を脱するために必要な、
具体的な処方箋を示しているのも、
理論派の竹中さんならではという感じでしょうか。
個人的には、竹中さんを批判している人たちの反論を
ぜひ聞いてみたいところでしたが。

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