ジェームズ・アレンは奥が深かった
過去に邦訳された彼の作品は、自分の行いを良くすることで自分もよくなり世界もよくなるという、いわばナポレオン・ヒルやオグ・マンディーノの先駆者的なイメージで取り上げていますし、私自身の彼に対する位置付けもそうでした。 しかし、この作品は、いわゆる、トランスパーソナル的な悟りへの道が書かれており、かつての彼のイメージとはひとまわり違った感じの作品になっています。
彼は100年前の西洋人であるが、その時代に彼がここまで悟りの東洋的なものを身に付けていたことは私にとっては驚きでしたし、彼のイメージが変わりました。
私にとって彼の作品中唯一もう一度読みたいと思わせた作品です。
「自分に厳しい目を向けよ」を実感
「原因と結果の法則」が脚光を浴びる前から、一通りのアレン本を読み続けてきて、この哲学を簡単にわかったと言える人は、よほどできた人ではないかなと思う。
ジェームス・アレンのテーマは大きい。だから、「素晴らしい!」と賞賛することはできても、具体的に理解しているかは別だと思うのだ。この本は、利己的な心をテーマにしたもの。「人のことを判断するより、まず自分に厳しい目を向けよ」とは、言われてしまったという感じでした。
一連のジェームズ・アレン本の中で、葉月氏のものは、どれもテーマがはっきりしていて、理解が深まる内容。小さなことからこつこつととよく言われるけれど、たぶんその通りなんだと思う。これは、自分に対しての戒めだけど、少しでも生き方を変えていこうと思う人に、指標をしめしてくれる一冊だと思う。