学生時代の憧れのカメラに出会う。うらやましい。
表紙のカメラ、かわいいです。
昔のカメラ、と聞いて浮かぶイメージと、だいぶ違うと思います。
30年前の日本にこのカメラがあって、
このカメラに憧れていた著者が、時を超えて手に入れる幸せなお話。ほしいな、と思っていたデジカメは、3年経てば
消えていく。
今はそんな時代だから、こんなドキドキはなかなか
体験できないかな。
ちょっとうらやましく思いながら読みました。
フィルムの個性的なカメラを使ってみたいな、と思っている人は、
その魅力を味わってみては。
もちろん、マニアックな期待も、裏切りません。
プロのカメラマンとして活躍されているMazKenさんは、
ハーフサイズのリズミカルな写真の世界を、
たっぷり堪能させてくれます!
写真機の魅力
エッセイ集「時を超えるカメラ」を知ったのは、折りしも姉の所に
遊びに行き、本棚の片隅で埃の積もったペンタックスを見つけ、
失敬してきたばかりの時でした。読んでいくと、筆者が恋したという
“オリンパス・ペンF”の事ばかりでなくペンタックス・SPFなどのこと
まで書かれていた。このカメラ、甥の中高生の頃のものと言うから、私の兄の影響を
たぶんに受けていた甥と、カメラ小僧だった筆者の生い立ちに、
とても親近感をもちました。
文章も、かろやか、ユニーク、それでいて伝えたいことは、
しっかりと表現されている。特に現在のカメラ小僧、小娘(?)達、
そして、ひたすら撮ることの楽しさに魅了されている、ただただ
写真好きという方々に是非お勧めしたい1冊です。
すてきなペンで撮りたくなります
少年時代憧れながら買えなかったカメラに思いを寄せ、30年後にその夢を実現させるなんて、誰でも似たような共有できる体験で始まるカメラのお話がロマンチック。中盤の国産カメラと国内ロケという、ありふれた日常でカメラと戯れるコツが、とても優しい色調の写真で彩られている。著者の言うようにオリンパスペンって不思議なカメラだと思う。
クラシックカメラだから、デジタルだから云々と言った薀蓄を吹き飛ばすモノと人の関わりを教えてくれるところがすてき。