つい数年前の話です
「女子割礼」という儀式がアフリカの一部にあり、それは少女の頃「純潔を守るために」性器の一部を切り取る行為である-----話では聞いて知っていたこと。
しかし、数十年も昔の話であり、現代では廃れている儀式である。そう思っていた。
なぜなら、日本や我々に馴染みのある国々では考えられないから。
しかし、まだそれは実際に日常として行われていた。ファウジーヤは幸運にも眼の開けた父親を持ち、そういう悪習を「当然のこと」と思わずに育ってきた。
しかし、父の死によって全ては崩れ、保守的な叔母によって割礼を強要されそうになり、姉の助けによりドイツ、そしてアメリカまで逃れてくる。
アメリカでは自由が待っているはずであった・・。
本書は女子割礼という悪習が今だ行われていることを知らしめると同時に、自由の国アメリカでの不法侵入(滞在)者の扱いについても知ることができる。
また、妻は夫の所有物でしかなく、夫が死んだら通常は家にも居れない(実家に帰るか、親戚宅に身を寄せるしかない)という驚くべき考えが今もまだまかり通っているという話にも言葉を失う。
もう一度、読み返せない壮絶な一冊
アフリカに残る風習、女子割礼から逃れるため、アメリカに亡命希望した女性の話。
もう一度、読み返せない、そんな激しい人生をたった19才で体験した彼女はすごい。
文化、文化には、よい文化と廃止しなければならない文化がある。
でも、その判断は誰が、どの基準でするのか、難しい問題をはらんでいるとは思う。それぞれの文化にはそれぞれの価値観があるのだから。
しかし、このような人間の尊厳にも係わる女子軽視な風習は廃止されるべきで、守られるべきだと強く思いました。
引き込まれます
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