人生の3分の1の時間
情報化社会の進展、店舗の24時間営業に伴い、できるならば睡眠時間を減らしたいと考える人は多いはずです。しかし、睡眠には重要な役割がありました。また、睡眠時間を削ることは、目先の利得にとらわれ、結局は損をしてしまうことになる。。。多くの科学的根拠を用いて、著者は睡眠の重要性を説きます。
行動生物学の博士号を有するだけあって、人間以外の動物の睡眠行動にもふれています。ちなみにイルカは、脳を半分ずつ眠らせることが出来るため、水中で眠っても溺死しないそうです。
文学的引用を用いたり、ユーモアを織り交ぜたりすることで、固い内容になりすぎないよう、配慮されています。
ただ、本書は、「良い睡眠のための指南書」というものではありません。大半の内容は、誰もがうすうす感じていることに根拠を与えてくれる、というものに過ぎません。
良い睡眠のための即効性ある内容を期待している方には、やや物足りないかもしれません。
睡眠は重要!
現代社会は「健康」に向けて新たな医療やスローフードを日々人々に提唱していますが、この本は生き物のにとって必要不可欠なはずである睡眠についてみんなが忘れているのでは!?という疑問を投げかけ様々な角度からその弊害について実証しています。
著書の中には人々が眠らなかったために起こった事故や疾患について述べています。
特に印象深かったのはイギリス元サッチャー首相。
著書内では単に「眠らないことを自慢としていた政治家」と揶揄していますが
現在この方が重い病にたおれていることを考えると・・・・。
睡眠時間が短い現代日本人には是非読んで頂き、自分自身の生活でまず見直さなくてはならないのは睡眠と自覚していただきたいものです。おまけとして各単元毎に過去の名言(イギリスの著者なので主にシェイクスピアから引用されたもの多し)がある為、知識もついでに増えちゃったりしてお得です(笑)。